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捨てる気はないのに「捨てるよ」 親の矛盾が引き起こす子どもの「ダブルバインド」とは?

ダブルバインドが子どもに与える悪影響とは?

Q.ダブルバインドは、子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。

立石さん「ダブルバインドは、子どもにさまざまな悪影響を与えるだけでなく、やがて親自身に大きなツケとなって跳ね返ってくる可能性があります。親は、気づかないうちにダブルバインドを行っているケースがあるので注意してください。ダブルバインドによる主な悪影響は次の3つです」

【親に対し、不信感や恐怖心を抱く】

子どもは親の庇護(ひご)がなければ生きていけません。そんな親から脅しの言葉を受け、「見捨てられるかもしれない」という恐怖を植え付けられるようなしつけをされ続けると、親に対する不信や不安、恐怖が募ります。

【親の真似をして、周囲の人にダブルバインドをするようになる】

日々、親からのダブルバインドを受けて育った子どもは、自然と「相手を自分の思い通りにコントロールする方法」を学習してしまいます。親が自分にしたように、友達や周囲の人に対して「○○しなかったら、もう一緒に遊んでやらないから」といった脅しの言葉を使って、友達を「絶対に服従せざるをえない」状況に追い込み、コントロールするようになりかねないのです。

【将来、親に反撃する可能性がある】

親から脅しによってコントロールされてきた子どもが成長し、やがて「単なる脅しだったんだ」と気づくと、親が甘く見られるようになります。すると思春期以降、今度は、子どもが親をダブルバインドによってコントロールしようと“反撃”に出る可能性があります。例えば「○○を買ってくれないなら学校に行かない」「お菓子を買ってくれないとサッカーの練習に行かない」などと親を脅し、エスカレートすれば暴言・暴力に発展するかもしれません。

Q.ダブルバインドを防ぐため、子どもをしつける時に気を付けるべきことは何でしょうか。

立石さん「子どもをしつける時は、脅すような言い方にならないよう、シンプルに伝えましょう。前述の公園のケースであれば、なかなか帰りたがらない子どもに対し『まだ遊び足りないんだね』と気持ちに寄り添う言葉をかけましょう。その後『でも、いつまでも遊んでいたら晩ご飯の時間が遅くなってしまうよ』というように、『なぜそうしないといけないのか』という理由をしっかりと伝えてください。

そして『あと2回滑り台で滑ったらおしまいにする? 3回滑ったらおしまいにする?』と、子どもの希望もある程度聞きながら選択肢を与えましょう。シンプルな言葉を用いて子どもに分かるように伝え、子ども自身が納得した上で行動するのを待つことが大切です」

(ライフスタイルチーム)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。著書は「1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ」「はずれ先生にあたったとき読む本」「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」など多数。ノンフィクション「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)。

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