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満員電車でのベビーカー利用に賛否両論 「混雑時は正直迷惑」などの声も、識者に聞く

親と周囲の乗客、それぞれに求められる配慮とは?

Q.具体的に、どのような配慮が求められますか。

立石さん「混雑している車内において、ベビーカーはかなりのスペースを占領するものですから、基本的に畳むようにしましょう。ただ、子どもを片手で抱っこし、おむつやタオル、ほ乳瓶などが入った大荷物を抱えたまま、片手でベビーカーを畳むのは非常に大変です。どうしても畳むことができず、ベビーカーに子どもを乗せたまま乗車する場合は、できるだけ車両の端に寄るようにしたり、子どもが足をばたつかせて他の乗客に触れないように靴を脱がせておいたりするなど、周囲への配慮を欠かさないことが大切です。

ベビーカーの前に親が立ち、子どもの頭上に物が落ちてこないように気を付けるのも重要です。また、比較的空いている各駅停車を利用するのも工夫の一つです。子どもがベビーカーから降りた場合は、そのまま放置せずに畳むようにしましょう。両手が空くリュックサックを使うのもお勧めです」

Q.電車でベビーカーを使う親と周囲の乗客、それぞれが意識すべきことはどんなことでしょうか。

立石さん「電車はさまざまな人が利用する公共交通機関です。ラッシュ時に、どうしてもベビーカーで出かけなければならない親もいます。そうした事情に無理解で、あからさまににらみつけたり、子どもが少し声を出したくらいで怒鳴りつけたりするような人は、少々大人げないように思います。

一方で、混雑する車内においてはベビーカーがスペースを圧迫し、周囲の乗客に不便を強いることもまた事実です。子ども連れの親の側も、なるべくベビーカーを畳むようにしたり、抱っこひもを活用したり、混雑しない時間帯を選んだりするなど、工夫する余地はあると思います。

混雑する電車にベビーカーで乗車する親は『少なからず迷惑をかけている』という意識を持つこと、周囲は『ベビーカーを畳むのは大変な作業』であることを、子育ての経験の有無にかかわらず知っておくこと。こうしたお互いの気遣いや思いやりが大切なのではないでしょうか」

(ライフスタイルチーム)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。著書は「1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ」「はずれ先生にあたったとき読む本」「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」など多数。ノンフィクション「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)。

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