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今日は父の日! 「わが子に懐かれる父親」になる方法を専門家に聞いてみた

「一緒に遊ぶこと」が濃い関わりに

Q.子どもに懐かれる、好かれる父親になるためにはどうしたらいいのでしょうか。

佐藤さん「子どもはとてもストレートに態度として出してくることが多いので、抱っこしようと思ったら嫌がられて、がっかりした経験がある人もいると思います。ただ、そこで、『どうせママじゃなきゃダメだから』と諦めてしまうと、距離はなかなか縮まりません。

子どもが誰かに懐くプロセスには必ず、スキンシップや遊び、日々のお世話などの“近距離”の関わりがあります。『ママにはべったりでいいなぁ』とうらやましくなるかもしれませんが、母親だから自動的に好きになるのではなく、日々無数の関わりをしているから、わが子が懐いているのです。ですので、オムツ替えでも、バギーでの散歩でも、お風呂でも何でもいいので、受け身にならず、関わろうとすることが何よりのポイントです。続けることで、子どもはどんどん距離を縮めてきます。

また、そういうときに母親ができることは、『父親に自分(母親)レベルのものを求めない』ことでしょう。子どもがまだ懐いていないということは、それまでの関わりはまだ少ないでしょうから、完璧にできるはずはありません。もし、監督のようになって気になることをダメ出ししてしまうと、やる気もそいでしまいますし、『うっかり手を出せない』という状況をつくりがちです。子どもが父親に懐いてくれると、母親の方も子どもを任せることができたり、自分の時間を取れたりと自らの負担が軽くなるので、“父親道”への気持ちいいサポートができるといいのではと思います」

Q.わが子に懐いてもらえず、切ない思いを抱えながらも、「子どもに好かれる父親になりたい」と願うパパたちに、アドバイスをお願いします。

佐藤さん「先述したアタッチメントは、質のよい関わりが一番の鍵になります。今の時代、誰もが忙しい中で子育てをしていますが、週末の限られた時間でも濃い関わりを持つことで、子どもの懐き方は変わってきます。

短い時間で濃い関わりをしたいという人への一番のお勧めは、一緒に遊ぶことです。『遊ぶのはパパの方が得意』というご家庭は多いようで、男性ならではの、振りの大きい遊びや体を使った遊びは、子どもが大好きなものの一つです。子どもは遊ぶのが仕事ともいわれますが、実際に遊ぶことが子どもにもたらす影響は非常に大きく、アタッチメントをも強くすることができます。

夫婦で同じような遊び方をするのもいいですが、それぞれの強みを使えば、子どもはまた違う楽しみ方を覚えてくれるので、母親にはできないような遊びを切り口に、子どもとの距離を縮めるのはいい作戦だと思います。『懐いてくれないー』とめげずに、自ら積極的になって、『これはパパがいい』と言いたくなるものをつくってしまいましょう」

(オトナンサー編集部)

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佐藤めぐみ(さとう・めぐみ)

公認心理師(児童心理専門)

ポジティブ育児研究所代表。育児相談室「ポジカフェ」主宰。英レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの心理学講座、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える 輝くママの習慣」(あさ出版)など。All About「子育て」ガイド(https://allabout.co.jp/gm/gp/1109/)を務めている。公式サイト(https://megumi-sato.com/)。

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