トイレを自分で流す、お昼寝はなし…小学校入学までに身に付けたい「6つの習慣」
小学校への入学は子どもにとって、生活が大きく変わるタイミングです。それに合わせて家庭で教えておきたい「6つの習慣」を、子育ての専門家である筆者が解説します。

もうすぐ小学1年生になるわが子に対して、「入学前に、日常生活でどんなことを身に付けさせておくのがよいのか」と不安に思う親御さんも多いことでしょう。そこで、就学前に家庭で教えておいた方がよい「6つの習慣」についてお話しします。
「子ども自身でできる」ように教える
【大便を流す】
トイレの便器は日々、進化しています。自動的にふたが開くもの、小便や大便を感知して自動で流れるものなどもあり、便利になりました。こうしたタイプの便器が家庭にある子どもの中には、学校で用を足した後、流さない子がいます。後から入ってきた子に「△△君のう◯こだ!」とからかわれる原因になったら嫌ですよね。家庭では自動で流れる便器を使っていても、「自動洗浄」の機能はオフにできるので、入学前には自分で流す習慣をつけておきましょう。
【自分でおしりを拭く】
幼稚園・保育園時代は、大便をした後、先生に頼めばおしりを拭いてくれます。また、家庭に温水洗浄便座があれば、お湯で洗ってきれいにしてくれます。しかし、こうしたタイプのトイレは学校に設置されていないことも多く、中には和式トイレがある学校もあります。そのため、家庭で大便をしたとき、自分で、トイレットペーパーだけできれいに拭く練習をさせておきましょう。
【朝ご飯を食べる】
朝ご飯を食べない習慣の家庭もあるかと思いますが、胃に食べ物が入ることで腸が刺激されて、排せつが促されます。バナナ1本でもよいので、朝ご飯を食べる習慣をつけましょう。
【お昼寝の時間をなくす】
幼稚園に通っている子の場合、園でのお昼寝の時間はないのですが、保育園では年長さんでも1時間以上お昼寝をさせている園もあります。3月までお昼寝をしていて、4月の入学以降、午後もシャキーンと起きていることなどできません。
また、保育園で2時間近くもお昼寝をしていると、就寝時刻が午後11〜12時、中には午前さまになってしまう子もいます。脳は、起床後2時間が経過しないと活動しないといわれています。小学校入学後は、午前8時30分から授業が開始する場合、午前6時30分には起きていないといけないわけです。午後11〜12時に床に就くと、夜間の睡眠時間が少なくなるので、学校で眠くなるのは当然です。
保育園にお願いできるようであれば、お昼寝の時間をなくしてもらうか、あるいは30分以内にしてもらうようにしましょう。難しい場合は、卒園後から入学式までの期間、家庭で昼寝をさせないようにしましょう。入学前から昼寝をしなければ、夜も早い時刻から眠くなり、早寝早起きの習慣も身に付くかもしれません。
【傘の開閉をする】
お子さんは、傘を開閉したり、ボタンなどで留めたりすることが自分でできますか。家庭では傘立てに開いたまま入れておいて問題なくても、小学校ではクラスや学年ごとに枠だけが決められ、みんなが同じ場所に傘を入れることもあります。
傘を閉じたとき、ボタンなどできちんと留めないで入れてしまうと、友達やクラスメートに次から次へと、上から傘を突っ込んで入れられ、帰りに開いたら傘の骨の部分が折れていた…なんてことも起こり得ます。家庭でも、「使った傘は折り目を付けて留めておく」ことを子ども自身ができるように教えておきましょう。
【明日の準備を自分でする】
通園バッグにタオル、コップなど、ついつい親が出し入れをしていませんか。子どもはおもちゃの出し入れができるのですから、通園バッグからの出し入れもできます。4月からは、自分で時間割を見て、ランドセルに教科書を準備しなくてはならないので、子ども自身にさせるようにしましょう。
6つの習慣、ぜひ身に付けさせてあげてくださいね。
(子育て本著者・講演家 立石美津子)
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