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障害のある息子と、きょうだい児を同時に育てるには? 子育て中ライターの実体験

家族が家族でいられるために必要な距離感

 このように気持ちを切り替え、さまざまな人や相談機関に頼ることができたのは、あるカウンセラーさんの言葉がきっかけです。その人は、こう声を掛けてくださいました。

「私の姉は、重度の障害がある子ときょうだい児を育てているけれど、ありとあらゆる福祉サービスを使って子どもを預けていたよ。デイサービス、移動支援、ショートステイ…。家族が家族としていられるために、『必要な距離感』ってあるんだよ」

「必要な距離感」という言葉が心に響きました。親子やきょうだいがお互いを大切に思い、よい関係性でいられるために「必要な距離感」。親も適度に子どもと離れる時間をつくり、親子それぞれに世界や人間関係を築いていくことも大切だ、と教えてくれたのです。

 そもそも、親は子どもの一生に最後まで付き合うことはできません。重い障害があり、一生誰かの手を借りなければ生きていけない子であれば、なおさら、いつかは親以外の支援者に頼らなければならないでしょう。

 もっとも、今は、支援を必要とする子がたくさんいるので、なかなかすぐに求めるサービスを得ることはできないかもしれません。手帳の運用や受けられる福祉サービス、児童発達支援センターの在り方などは自治体によって差があり、日本のどこに住んでいても同じサービスが受けられるとは限らない現状です。

 しかし、家の中の問題や困りごとは、家の中で抱え込むほど解決から遠ざかってしまうことも多いのではないでしょうか。困りごとをオープンにさらけ出し、必要な支援を得ていくことで、多くの家庭が家族の適切な距離感を保ちながら、穏やかな毎日を過ごせるとよいと思います。

(ライター、イラストレーター べっこうあめアマミ)

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べっこうあめアマミ(べっこうあめあまみ)

ライター、イラストレーター

知的障害を伴う自閉症の息子と「きょうだい児」の娘を育てながら、ライター、電子書籍作家として活動。「ママがしんどくて無理をして、子どもが幸せになれるわけがない」という信念のもと、「障害のある子ども」ではなく「障害児のママ」に軸足をおいた発信をツイッター(https://twitter.com/ariorihaberi_im)などの各種SNSで続けている。障害児育児をテーマにした複数の電子書籍を出版し、Amazonランキング1位を獲得するなど多くの障害児家族に読まれている(https://www.amazon.co.jp/dp/B09BRGSY7M/)。「べっこうあめアマミ」というペンネームは、障害という重くなりがちなテーマについて、多くの人に気軽に触れてもらいたいと願い、夫と相談して、あえて軽めの言葉を選んで付けた。

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