うっとうしい「ハエ・コバエ」 意外と知らない…種類で“退治法”が違った! 食中毒菌を持つ“やっかいなヤツ”も
キッチンや排水口、食卓などにどこからともなく湧いてくるハエやコバエ。中には食中毒になる菌を保有しているヤツもいます。うっとうしいハエやコバエを発生させないようにする予防策や、発生してしまった時の“退治法”をプロに聞きました。

キッチンや排水口、食卓などにどこからともなく湧いてくるハエやコバエ。一度見つけると、気になって、気になって……退治しようとしても、なかなか素早く逃げられてしまったという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。そこで、さまざまなメディアなどで「生物飼育のマイスター」として害虫などの効果的な駆除・予防法を発信しているアース製薬赤穂研究部の有吉立さんに、うっとうしいハエやコバエとの正しい“戦い方”などについて聞きました。
ペットを飼っている人は要注意!
Q.まず比較的、大きめな「ハエ」はどのような場所に発生するのでしょうか。「ハエたたき」のコツなどもあれば、教えてください。
有吉さん「大型の『イエバエ』は、人間が出すゴミや家畜のフンなどに卵を産み、幼虫はそれらを餌に成長するため、人家の近くでしか生息できないといわれている昆虫です。
最近は日本のトイレ事情が改良されて汲み取り式のトイレがほぼなくなったため見かける機会が減っていますが、屋外の市場や飲食店の勝手口周辺、牧場や動物園、地域のゴミ捨て場などで遭遇することがあります。
ペットの排泄物やゴミをきちんと処理することは、イエバエの発生を防ぐ上でも大切です。イエバエは『O157』や『サルモネラ菌』などの食中毒菌を運ぶことも多い不衛生な害虫なので、イエバエがたかった食べ物は捨てるようにしましょう。
ハエたたきのコツは、止まっているところを背後から素早く行うことです。ハエはかなりの複眼で、人間の動きを4倍くらいのスローモーションで見ることができるので、前や横から視界に入ると逃げられてしまいます。壁などに止まった瞬間を狙って、真後ろからスナップを利かせて素早くたたきましょう。ただし、たたき潰すと周囲に病原菌が付着する恐れもあるため、衛生面を考慮すると専用の駆除スプレーを活用するのがより安心です」
Q.では、キッチン周りでよく見る「コバエ」はどんな昆虫ですか?
有吉さん「『ノミバエ』か『ショウジョウバエ』という種類です。ショウジョウバエは黄褐色の体で目が赤く、果物や食品が発酵した匂いに引き寄せられます。ノミバエは肉類を好み、黒っぽく、ノミのように小刻みに跳ねて移動するのが特徴です。飛んでいると不快な上に、小さいので気づかず料理に混入してしまう恐れも。
ノミバエの場合は食品と一緒に幼虫などを誤って飲み込んでしまった場合に、消化器系への影響が報告された事例もあり、健康上のリスクも考えられます。
発生させないために最も重要なことは、生ゴミを放置しないこと。気を付けて生ゴミ管理をしていても、みりんや料理酒の液だれを餌にノミバエが発生するケースもあり、ほんの少量の汚れでも注意が必要です。
また、ショウジョウバエは25℃前後の環境であれば約10日で卵から成虫になるので、生ゴミを放置していると短期間で大量発生してしまいます。生ゴミの口はしっかりと縛る、飲み終わった缶や瓶を放置しない、水分を残さないなどキッチンを衛生に保つことが大切です」
Q.水回りに発生する「コバエ」は種類が違うのでしょうか。また、正しい“戦い方”があったら教えてください。
有吉さん「浴室やトイレなどの水回りで見るコバエは『チョウバエ』と言い、ノミバエと同様に消化器系への影響が報告されている害虫です。チョウバエの幼虫は排水口内部のぬめりを食べるため、排水口を定期的に掃除してぬめり除去をすることが有効な対策です。
もう一つは『キノコバエ』。観葉植物などの土から発生する種類で、人間に直接の害はありませんが、飛んでいるとなんともうっとうしいハエです。土の中の有機物を餌にしているので、土の表面5センチほどを無機質の土・化粧砂で覆うことで発生を抑えることができます。
いずれのコバエも『密閉』と『乾燥』を行い、地道に対策することが大切です。生ごみの口はきつく縛って『密閉』する、食べ残しや水滴を放置せず『乾燥』させて発生源を断つことで根本から解決しましょう。
生ゴミ用の消臭・防虫製品も活用し、それでも発生してしまった場合はハエ取り製品や駆除スプレーを使用してください。ゼリー状の置き型タイプはキッチンにいるショウジョウバエなどに有効ですが、浴室のチョウバエや観葉植物のキノコバエには効果が出にくいため、そういった場合は空間や発生源に直接使うワンプッシュ式の駆除スプレーがおすすめです」
なんとも、大型のイエバエは食中毒菌を持っている可能性があるということです。イエバエがたかった食品は必ず捨てるようにしましょう。コバエは発生場所によって種類が異なるため、それぞれに合わせた対策が必要ですが、発生源の「密閉」と「乾燥」を行うことは共通しています。コバエは種類によって好む匂いや習性が異なるため、駆除剤や捕獲器などの専用製品を購入する際は、パッケージを見て『自分の家に出たコバエに効くか』どうかをしっかり確認するようにしましょう。
(オトナンサー編集部)







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