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会社の“適当すぎる”コロナ対策、問題はない? 対策徹底、求めるには?

感染対策徹底を求めるには?

Q.感染対策が徹底していない職場でコロナ対策を徹底してほしい場合、どのように行動すべきでしょうか。

木村さん「感染対策が全くできていない、もしくは不十分な職場では、従業員側から企業に対して、対策を徹底することを申し出ることができますが、その順序は次のようになります。

(1)直属の上司に感染対策を徹底してほしいことを申し出る
(2)(1)で改善されなかった場合は、会社に次のいずれかの方法で申し出る。
・会社に労働組合があれば、労働組合を通じて会社側に団体交渉を申し入れ、感染対策を徹底するように訴える
・会社に労働組合がなければ、単独、もしくは複数の従業員の意見を集めて、会社側(社長、総務担当者など)に直接申し入れる
・常時50人以上の労働者を使用する事業場では、衛生委員会を設置して、月に1度開催する義務があるため、衛生委員会の議題に挙げてもらい、その場で具体的な改善策を検討する
(3)(2)の方法で解決しない場合は、所轄の労働基準監督署に相談する。相談を受けた労働基準監督署が必要だと判断した場合は、会社に対して、指導や是正勧告を行うことになります」

Q.感染対策がおろそかな職場は、経営者や職場責任者が「コロナはただの風邪」的な考えを持っていることが多いようです。家族が重症化の恐れがある人など、コロナ対策を徹底してほしいと思う人との「意識差」を埋めるには、どのようにすればよいのでしょうか。

木村さん「感染対策がおろそかな職場は、会社の経営者や職場責任者など組織のトップに、次に挙げるような認識不足があるケースが多いです。

(1)新型コロナに関する正しい情報が得られていない。自分で実態をよく調べもせずに『コロナは風邪と同じだから、感染しても大したことはない』などの一部の風評をうのみにしている
(2)『会社で働く従業員の健康と安全を守らないといけない』という職場の安全衛生についての義務感が薄い
(3)職場からコロナ感染者が出た場合に、会社が被る損失(感染した従業員、および他の従業員への対処、職場の稼働停止、周囲の風評等)について理解していない

この3点を踏まえて、従業員が会社に対してコロナ対策の徹底を要求する場合のポイントを挙げます。

(1)従業員間で感染対策の重要性についての意識を一致させる
(2)会社側に実行してほしい感染対策の内容を具体的に示す(職場内でのマスク着用、手洗い、消毒の実行など)
(3)会社が感染対策を行うことが法律で決められていることや、万一、従業員がコロナに感染した場合、同居家族にも感染させる可能性が大きいこと、企業損失の恐れがあることについて説明し、感染予防対策の重要性を会社に認識させる

これらを行うことが必要です。なお、(2)と(3)については口頭ではなく、文章を作成して会社に提示してもいいでしょう」

(オトナンサー編集部)

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木村政美(きむら・まさみ)

行政書士、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー

1963年生まれ。専門学校卒業後、旅行会社、セミナー運営会社、生命保険会社営業職などを経て、2004年に「きむらオフィス」開業。近年は特にコンサルティング、講師、執筆活動に力を入れており、講師実績は延べ700件以上(2019年現在)。演題は労務管理全般、「士業のための講師術」など。きむらオフィス(http://kimura-office.p-kit.com/)。

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