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4月、環境変化で相談増 「給食」嫌で登校したくない子ども、どうすれば?

書面で伝える際のポイントは?

 直接、担任と面談をする機会があれば、そのときに伝えるのがよいのですが、最近は新型コロナの流行によって、そういう機会が減っているという場合も多いです。その際は連絡帳や手紙などの書面で伝えることが大切ですが、その際にどのようなことを書けばよいか分からないという声がよく届きます。そこで、書面で書いた方がよい5つのポイントを紹介します。

(1)こういう理由があって食べられない

 例えば、「元々、体が小さくて小食である」「そしゃくが未発達であること」「味覚や嗅覚といった五感が過敏だったり、鈍麻であったりして、受け付けない食べ物が多い」など、具体的な理由があって食べられないことを伝えると、担任としても理解しやすいです。

(2)家庭ではこういう工夫をしています

 例えば、「苦手なものでも食卓に並べている」「家で少しずつ食べるものが増えている」「お菓子の食べ過ぎに注意してる」など、家庭で工夫していることを伝えると、決して学校に食育を任せっきりにしているのではないと分かります。

(3)本人は「こう」言っていました

 例えば、「『食べなさい』と言われると、それをプレッシャーに感じて食欲がなくなる」など、子どもが言っていたことをそのまま書くのもよいでしょう。

(4)これまでの経験を伝える

 例えば、「これまで、完食を重視する先生だと給食が食べられないことが多く、『食べなくても大丈夫』という雰囲気だと、むしろ食べられることが多かったです」というこれまでの経験を伝えるという形です。

(5)お願いではなくお助け情報として

 例えば、「うちの子には絶対こうしてください!」という形よりも「こうすると先生の指導のお助けになると思うので伝えました」というニュアンスの方が担任も気持ちよく受け取れることが多いです。

 これらを全て盛り込む必要はなく、必要に応じて取捨選択してもらえばと思います。また、筆者が編集長をしている「月刊給食指導研修資料」では「子どもが食べられない理由」などをイラスト入りの資料で紹介しています。資料はホームページから無料でダウンロードできますので、必要に応じてお使いいただければ幸いです。

(月刊給食指導研修資料=きゅうけん=編集長 山口健太)

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山口健太(やまぐち・けんた)

月刊給食指導研修資料(きゅうけん)編集長、株式会社日本教育資料代表取締役、一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会代表理事

人前で食事ができない「会食恐怖症」の当事者経験から、食べる相手やコミュニケーションの違いによって食欲が増減することを実感。既存の「食べない子」への対処法に疑問を感じ、カウンセラーとして活動を開始。「食べない子」が変わるコミュニケーションノウハウの第一人者として、延べ3000人以上の相談を受ける。著書に海外でも翻訳出版されている「食べない子が変わる魔法の言葉」(辰巳出版)などがあり、給食指導などの研修を保育所や学校などの栄養士・教職員に向けて行っている。「目からうろこの内容」と言われるほど“とにかく分かりやすい解説”と、今日からすぐに使える実用的な内容が特徴。月刊給食指導研修資料(きゅうけん)

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