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突然の激痛でパニック…「尿管結石」の原因とメカニズム、治療法と予防法

肥満の人は生活改善を

Q.尿管結石が再発する可能性はありますか。

鶴さん「あります。再発した場合も症状は同じですが、先述のように何度も結石を繰り返して腎臓の働きが悪くなっていると、逆に痛みが起きにくくなることもあります。痛みがなくても定期的に検査を受けた方がよいでしょう」

Q.尿管結石の予防法は。

鶴さん「先述したように、肥満やメタボリック症候群の人、不摂生や不規則な食生活の人がなりやすいといわれていますので、そうした傾向がある人は生活を改善しましょう。水分を多く摂取することも大切です。また、尿酸値が高い人も要注意です。再発防止については、なぜ結石ができるのかはまだ完全には解明されていないため、再発を予防する特効薬はありません。一度、結石になった人には特にメタボや食生活の改善、水分の積極的な摂取などをすすめています」

(オトナンサー編集部)

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鶴 信雄(つる・のぶお)

医師(泌尿器科)

鶴泌尿器科クリニック院長。浜松医科大学医学部を卒業後、浜松医科大学泌尿器科学教室に所属。静岡県内の総合病院で排尿障害、泌尿器科がん治療、腎移植などに取り組み、母校で学位を取得。故・鈴木和雄院長とともに新都市病院で600例を超える腹腔鏡手術、約400例の前立腺レーザー手術を行い、前立腺がんと前立腺肥大症の治療に携わる。2017年、浜松市南区に鶴泌尿器科クリニックを立ち上げ、日帰りで行う前立腺肥大症のレーザー手術を実施している。鶴泌尿器科クリニック(http://www.tsuru-clinic.com/)。

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