日経平均続落1万9952円33銭、ドル/円下落などが重しに
8月4日の東京株式市場で日経平均株価は続落、前日比76円93銭安の1万9952円33銭で取引を終えました。
8月4日の東京株式市場で日経平均株価は続落、前日比76円93銭安の1万9952円33銭で取引を終えました。
マネースクウェア・ジャパンの根岸慎太郎アナリストによると、この日の下げ幅は一時、前日終値比90円を超え、1万9933円59銭まで下げる場面も。前日のニューヨーク市場は、ダウ工業株30種平均が7日連続で過去最高値を更新したものの、S&P500とナスダック総合指数は小幅安でした。
7月の米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数が53.9と6月の57.4から低下したことや、ドル/円が1ドル=109円台後半まで下げたことが日経平均の重しとなりました。
東証1部33業種中、精密機器、空運など14業種が上昇、一方、水産・農林、パルプ・紙など19業種は下落しました。個別銘柄では、スズキ、クボタが買われ、日本水産、キリンホールディングス(HD)は売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前日比2.37ポイント安の1631.45。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=110円00銭台で推移しています。
トヨタ決算や米雇用統計に注目を
きょうは東京市場終了後にトヨタが決算を発表予定。根岸さんによると、好決算は市場心理にとってプラスとなりえますが、ドル/円の上値が重い中で、日経平均の力強い上昇は難しいかもしれないとのことです。
米国時間には7月の米雇用統計や6月の貿易収支が発表予定。雇用統計は失業率や非農業部門雇用者数(NFP)のほか、物価動向に影響を与えうる賃金動向に注目です。貿易収支は赤字となる見込み。「北朝鮮問題を背景に米中関係は良好とは言えません。米国の対中貿易赤字が増加すれば貿易摩擦が意識される可能性があります」(根岸さん)。
(オトナンサー編集部)
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