オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

病院以外で「陣痛」「分娩」が始まったらどうする? 体験した医師が解説

早めの入院準備と移動手段確保を

Q.想定外の場所とタイミングで赤ちゃんが生まれてしまった女性を、実際に診たことはありますか。

尾西さん「担当していた患者さんが、病院に向かっている途中に生まれてしまったことがあります。そのときは移動中の車から電話があり、電話で指示を出しながらの車中分娩でした。病院に到着してから胎盤が出た状況でしたが、ご主人が冷静に対処できて、赤ちゃんもしっかり成熟していたので、母児ともに問題なく退院されました」

Q.誰にでも起こり得る「想定外の場所とタイミングでの出産」について、心構えやアドバイスをお願いします。

尾西さん「私自身の場合も、予定日より丸4週間早く陣痛が来ました。もともと、切迫早産だったので心構えはしていましたが、それでも、実際に来ると大慌てになるもの。そのため、まずは早めに入院準備をしておくことです。『陣痛タクシー』(陣痛時の送迎講習を受けたドライバーが主に対応する)も早めに登録をしておきましょう。分娩先はやはり、家から近い方がいざというときに安心です。

また、現在はコロナ禍の影響で健診間隔を空けている人も多いと思いますが、早産になりそうか否かは毎回の診察である程度予測できることもあるので、医師と相談して決めた健診間隔を守りましょう。そして、万が一のときは自分を信じ、決して焦らないこと。周りの人も落ち着いて行動することが一番大切です」

(オトナンサー編集部)

1 2

尾西芳子(おにし・よしこ)

産婦人科医(神谷町WGレディースクリニック院長)

2005年神戸大学国際文化学部卒業、山口大学医学部学士編入学。2009年山口大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院研修医、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と、女性の全ての悩みに応えられるかかりつけ医として、都内の産婦人科クリニックに勤務。産科・婦人科医の立場から、働く女性や管理職の男性に向けた企業研修を行っているほか、モデル経験があり、美と健康に関する知識も豊富。日本産科婦人科学会会員、日本女性医学学会会員、日本産婦人科乳腺学会会員。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yoshiko-onishi/)。

尾西芳子(おにし・よしこ) 関連記事

もっと見る

編集部おすすめ記事

ライフ 最新記事

ライフの記事もっと見る

コメント