ロシアゲートでコミー氏証言、問われるのはトランプ大統領の「資質」か
大統領は帝国の「国王」ではない
確かに、今回の証言で大統領の弾劾に値する「反逆罪、収賄罪、その他の重罪や軽罪」の証拠が出てきたわけではありません。しかし、重要なポイントはそこではないでしょう。重要なのは、トランプ氏が大統領としての資質を欠いている、民主主義を理解していないということが、今一度明らかになったことです。
大統領は、有権者から権限を与えられ(mandate=負託)、国民のためにさまざまな課題(agenda)を処理、実現する義務を負っています。そして、民主主義の中で、行政府と司法府(および立法府)の独立は不可欠な要素と言えるのです。
しかし、トランプ大統領は、ビジネスマン時代と同じ意識で、「トランプ帝国」の国王であり、全てが自分の思い通りになると考えているように見受けられます。トランプ大統領が権力濫用や司法妨害で弾劾されないとしても、このままでは政権内部や議会の支持を失い、早急にレームダック(死に体)化しかねません。
(株式会社マネースクウェア・ジャパン チーフエコノミスト 西田明弘)

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