日経平均午前終値2万139円31銭、NY株史上最高値などを好感
6月2日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸、前日比279円28銭高の2万139円31銭で取引を終えました。
6月2日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸、前日比279円28銭高の2万139円31銭で取引を終えました。
マネースクウェア・ジャパンの根岸慎太郎アナリストによると、日経平均が日中ベースで2万円台を回復するのは2015年12月2日(2万2円12銭)以来約1年半ぶり。前日の米国株上昇や、1ドル=111円60銭台までドル高・円安が進んだことが支援材料になりました。
前日のニューヨーク市場では、良好な米経済指標を受けてドル/円が上昇。3つの主要株価指数も軒並み上昇しています(S&P500、ダウ工業株30種平均が史上最高値)。
東証1部33業種中、証券、鉄鋼など30業種が上昇、一方、食料品、情報・通信など3業種は下落しました。個別銘柄では、日本精工、神戸製鋼所が買われ、ニチレイ、日産化学工業は売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前日比19.87ポイント高の1606.01。東京外国為替市場でドル/円は午前11時半現在、1ドル=111円60銭台で推移しています。
米経済改善が日経平均の押し上げ要因
1日発表された米ADP雇用統計では、5月の民間雇用者数が25万3000人増と市場予想の18万人増を大きく上回りました。
根岸さんによると、同統計の民間雇用者数は、米労働省が発表する雇用統計の非農業部門雇用者数(NFP)の先行指標として注目されており、きょう2日発表の5月のNFPが上振れる可能性があるとの見方が広がったことで、株高・ドル高となりました。
また、1日発表された日本の法人企業統計では経常利益の伸びが示され、堅調な設備投資など、経済状況は良好と受け取れる内容でした。「米政治や経済の不透明感など外的要因を背景に2万円目前で足踏みしていた日経平均ですが、米経済に改善の兆しが見られたことで押し上げられました」(根岸さん)。
(オトナンサー編集部)
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