トランプ大統領が“辞める”可能性はあるのか
トランプ米大統領が辞任する可能性はあるのか――。現状、その可能性は非常に低いものの、ゼロとも言い切れないようです。今回は、もしもそうなった場合に備えた“イメージトレーニング”を試みます。
トランプ米大統領が辞任する可能性はあるのか――。
この質問に対する短い答えは「可能性は非常に低いが、ゼロではない」というものです。金融市場では、可能性は非常に低いものの、実際に起きたら大きな影響が出るイベントを「ブラックスワン」あるいは「テールリスク」と呼びます。トランプ大統領の辞任はまさにこれに該当するでしょう。
そうした事態に備えて、一応“イメージトレーニング”をしておきましょう。
任期途中に離任した大統領は9人
トランプ大統領は第45代であり、その前には44人の元大統領がいます。このうち、任期を全うしたのは35人。言い換えれば9人、つまり2割以上が何らかの理由で任期途中に離任しています。決して低い確率ではありません。
ただし、最後に途中離任したのは、後述する1974年のニクソン大統領であり、過去40年以上、7人全ての大統領が1期4年もしくは2期8年の任期を全うしています。
途中離任した9人の大統領のうち、8人は在任中の死亡が原因でした。このうちリンカーン大統領やケネディ大統領など4人は暗殺されています。存命のまま離任したのはニクソン大統領だけ。同大統領はウォーターゲート事件の発覚を受けて自ら辞任しました。
コメント