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使っちゃダメ! 社会人にふさわしくない「アルバイト言葉」4選

卒業シーズン到来です。高校や大学を卒業して、この春から新社会人になる人のために、学生時代に使っていたかもしれない「アルバイト言葉」の誤りを紹介します。親御さんもこの機会に勉強してみましょう。

社会人になったらアルバイト言葉も卒業しよう

 いよいよ卒業シーズンですね。高校や大学を卒業して、この春から社会人という人には、それにふさわしい言葉遣いを身につけてもらいたいものです。そこで今回は、学生時代に身につけてしまいがちな「アルバイト言葉」の誤りを紹介します。

 教えてくれるのは、マナー講師で、話し方や敬語、コミュニケーションにも詳しい金森たかこさんです。親御さんも必見ですよ。

「~のほう」を用いるのは比較の場合

【~のほう】

・「こちらのほうから失礼します」→「こちらから失礼します」
・「私、加藤のほうから説明します」→「私、加藤から説明します」

「~のほう」は「AとBのどちらがよろしいですか」「Aのほうをお願いします」のように、比べるものがある場合に用いる表現です。比較対象がないにもかかわらず、「ほう」を付けるのは誤りです。

【~になります】

・「おつりになります」→「おつりです」
・「980円になります」→「980円です」

「~になります」という表現は、「打ち合わせ場所はA会議室からB会議室へと変更になります」のように、変化を表すときに用いる表現です。

【~からお預かりします】

・「1万円からお預かりします」→「1万円お預かりします」

「から」は不要です。

【~でよろしかったでしょうか】

・「~でよろしかったでしょうか」→「~でよろしいでしょうか」

 過去形にする必要はありません。

「レジのアルバイト経験が長い人などが、ついつい使ってしまいがちなこれらの表現ですが、社会人になって使い続けていると、マイナスの評価をされてしまいます。すぐに直すのは難しくても、少しずつ正しい言葉遣いを身につけましょう」(金森さん)

(オトナンサー編集部)

金森たかこ(かなもり・たかこ)

マナー講師・話し方マナーコミュニケーション講師

一般社団法人マナー教育推進協会代表理事副会長、ウイズ株式会社社長。大阪府出身、京都市在住。大手食品メーカー人事部で人材育成・秘書業務などに携わった後、フリーアナウンサーとして独立。ニュース・情報番組をはじめ、テレビ・ラジオを中心に話し方、コミュニケーションの仕事に携わる。その後、マナーコンサルタントの西出ひろ子氏に師事し、ビジネスマナー講師として講演・研修・コンサルティングなどを行う。アナウンサーとして培った話し方やボイストレーニングを取り入れた、コミュニケーション能力向上を軸とした独自の講義スタイルに定評がある。就職面接対策講座では、99%の内定率を誇る人気講師として活躍中。DODAキャリアコンパスにてビジネスマナーの連載を行う。2017年3月にプレジデント社より「入社1年目ビジネスマナーの教科書」を出版。テレビ番組や新聞、雑誌などのメディアでも活躍中。企業研修・コンサルティング(http://www.withltd.com)、大人のマナースクール(http://www.fastmanner.com)。

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