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天ぷらにする地域も! 「モミジ」の葉は本当においしい? 栄養や調理法は?

一般的に、赤く染まった彩りを楽しむ「モミジ」ですが、天ぷらとして食べることもあります。果たして、おいしいのでしょうか。

モミジの葉はおいしい?
モミジの葉はおいしい?

 関東や関西でも、「モミジ」が見頃となりました。一般的に、モミジは鑑賞してその彩りを楽しむものですが、大阪府箕面市に「もみじの天ぷら」が存在するなど葉は調理して食べられるようです。全国的には、モミジの葉を食べるという発想は浸透していませんが、果たしておいしいのでしょうか。栄養や調理法も含め、料理研究家で管理栄養士の関口絢子さんに聞きました。

天ぷら以外に、お茶やサイダーにも

Q.箕面市の「もみじの天ぷら」のように、モミジの葉は食べられるようですが、落葉したモミジの葉を食べられるのですか。あるいは、特別なものなのでしょうか。

関口さん「『もみじの天ぷら』は、大阪府箕面市の発祥です。この天ぷらに使用している葉っぱは、食用モミジのものです。紅葉の名所や近所の公園などで見かけるモミジとは異なり、無農薬で特別に栽培されたものです。水洗いした後、1年以上塩漬けにしたものを天ぷらにしています」

Q.いつから、どのようなことがきっかけで、モミジの葉を食べるようになったのですか。

関口さん「モミジの天ぷらは、今から1300年ほど前に箕面山に入った修行者が、滝に映えたモミジの美しさに感銘を受け、天ぷらにして修験道場を訪れる旅人に提供していたことが始まりといわれています」

Q.モミジの葉には、何らかの味があるのでしょうか。また、どのような栄養が含まれていますか。

関口さん「モミジの葉は美しさや色、個性的な味わいがあることから、食材として注目が集まっています。特徴はシソのような香り、ローズヒップや若いベリーのような酸味、タンニンの苦味や赤ワインのおり(沈殿物)のような渋味があります。

和食やフレンチ、イタリアン、中華、スイーツに至るまで、幅広いジャンルに相性が良いのではと期待が寄せられています。栄養的にも、ベータカロテンやアントシアニン、ルテインなどのポリフェノールが含まれ、抗酸化作用が高く、美容食材としても注目されています」

Q.天ぷら以外に、どのような調理法で食べることができますか。

関口さん「葉っぱをそのまま食べるということは、ほぼありません。むしろ、葉っぱをパウダー状にして、色付けや味のアクセントにしたり、料理のソースにしたりして使うことが多いようです。また、指先程度の小さなサイズのモミジは、皿の上を華やかにする薬味として使われています」

Q.箕面以外で、モミジの葉が生活に密着した食べ物として食べられている地域はあるのでしょうか。

関口さん「モミジの葉を食する習慣がある地域は見受けられませんが、モミジの葉を使った町おこしに取り組んでいる場所はあります。岐阜県多治見市では、モミジ植林事業として新たな産業による地域の活性化を図っています。現在は、もみじ茶、もみじサイダー、粉末がありますが今後、モミジを使ったさまざまな商品化も進むだろうと思われます」

Q.もし、モミジの葉を使った料理を作って食べたければ、どこで購入することができますか。

関口さん「食用モミジは、一般的なスーパーマーケットなどで取り扱われていることはまれですが、ネット通販で購入することが可能です」

(オトナンサー編集部)

関口絢子(せきぐち・あやこ)

料理研究家・管理栄養士・インナービューティースペシャリスト

米国栄養カウンセラー、ヘルスケアプランナー。企業やウェブサイトなどの各種メディアで、レシピやコラム、企画提案などを行う。斬新なアイデアやニーズを捉えた企画が人気を博し、CM用のフードコーディネートやフードスタイリング、商業施設のフードプロデュースなど多岐にわたり活動。「毎日続けられること」をモットーに簡単・おいしい・おしゃれ、かつ美容と健康に直結したレシピを発信。自らの体調不良を食で克服した経験から執筆した著書「キレイになる!フェロモンレシピ」で「食から始めるアンチエイジング」をテーマに、女性が一生輝き続けるための食事法を紹介。セミナーや女性誌の特集で人気を集めている。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/ayako-sekiguchi/)。

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