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有料法制化が話題となる中…「レジ袋」を指定ゴミ袋として使える市も、その狙いは?

プラスチック製レジ袋の有料義務化が話題となる中、レジ袋を「市指定のごみ袋」として活用できる市があります。その狙いとは――。

ごみ袋としても活用可能なディスカウントストアのレジ袋=松永輝(@apple_PINEtrees)さん提供(※「輝」は正しくは「火」に「軍」)
ごみ袋としても活用可能なディスカウントストアのレジ袋=松永輝(@apple_PINEtrees)さん提供(※「輝」は正しくは「火」に「軍」)

 先日、原田義昭環境相が、2020年までにプラスチック製レジ袋の有料義務化を進める方針を発表し、話題となりました。スーパーやコンビニなどレジ袋を使う事業者に対し、レジ袋を無償配布してはいけないとする法律を新たに提案するとしています。SNS上では「賛成」「近所ではすでに有料」「レジ袋はごみ袋に再利用できる」「店ごとの判断でいい」など、さまざまな意見が上がっています。

 そうした中、静岡県沼津市では以前から、「沼津市指定」と印字した、ごみ袋に活用可能なレジ袋を配布してきました。その狙いを、同市環境政策課の担当者に聞きました。

Q.「沼津市指定」と印字したレジ袋が配布されたのは、いつごろからですか。

担当者「1999年からです。それまでは市でごみ袋を指定しておらず、市販の黒い袋、レジ袋などでもごみの回収を受け付けていました。ただ、中身が見えないため、分別がきちんとされているか分かりませんでした。そこで、同年にごみ袋を指定制にするとともに、『沼津市指定』と印字したレジ袋の配布を始めることで、ごみ出しに関する市民のルール順守意識向上を図りました」

Q.「沼津市指定」のレジ袋は、市が各小売店に配布しているのでしょうか。

担当者「指定のレジ袋は、各小売店が包装資材メーカーに特注する形で製造しています。導入費用も小売店側がすべて負担しています。市では指定レジ袋に関して、認定基準を定めています。例えば『中身が見えるか』『強度があるか』といった、強度や素材に関する基準です。この他、『沼津市指定』の文字の位置についても、はっきり見える場所に印字するよう指定しています。小売店側は、導入前にレジ袋のサンプル、袋の材質証明書を市に提出し、認定を受ける必要があります」

Q.レジ袋のサイズは何種類あるのでしょうか。

担当者「45リットル以下のサイズの袋が配布されています。各小売店によってサイズが異なるため、詳しい種類については市で把握していません」

Q.「沼津市指定」と印字したレジ袋の年間配布枚数、配布箇所は。

担当者「小売店が指定袋の配布を中止するなど、日々変動があるため把握していません」

Q.レジ袋以外の、沼津市指定ごみ袋の種類、価格は。

担当者「45リットル、30リットル、20リットル、10リットルの4種類です、具体的な価格は、各メーカーによって異なるため回答できません」

Q.市のホームページでは、指定外レジ袋を導入する小売店が増えていると書かれていましたが、なぜでしょうか。

担当者「恐らく、指定袋の製造コストを削減するためではないでしょうか。市内では、レジ袋を有料化した小売店もありますが、その結果、レジ袋の配布枚数が減り、指定袋の製造コストに見合わないと判断した可能性も考えられます」

Q.指定レジ袋に関して、市民からはどのような意見が寄せられていますか。

担当者「『もう少し厚い袋が欲しい』といった意見を頂きます。ただ、ごみの処分時は袋が薄い方が望ましいです」

Q.法律によってレジ袋有料化が義務付けられた場合、配布を停止する可能性はありますか。

担当者「ありません。市内で、すでにレジ袋の有料化に取り組んでいる小売店もあるためです。有料化が義務付けられても、指定レジ袋の制度は継続していきます」

(オトナンサー編集部)

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