新年度の担任発表で「はずれ先生」にあたったらどうする? 親のNG行為は?
「はずれ先生」にあたったときのNG行為
先生だって人間です。指導力が優れている教師もいれば、そうでもない人もいるのが現実です。もし、望んでいない担任にあたったら、親としてどう振る舞えばよいのでしょうか。親が「やってはいけない」NG行為は次の通りです。
【叩きのめす】
担任の人格まで否定し、相手が立ち直れないくらい叩きのめす行為です。これでスッキリするのは親だけ。翌日から、担任はその親の子どもに対し、決して「かわいい子」とは思えないでしょう。損をするのは子どもです。人間関係を壊す行為はやめましょう。
【担任を飛び越えて主任、校長、教育委員会に言う】
何かが起こったとき、相手から直接言われるのではなく、その場にいなかった強い権限を持つ人から「『あなたの○○なところが嫌だ』とクレームが出ているので注意しましょう」と言われたら、誰でも「なぜ、最初に自分に言ってくれなかったんだ」と思い、不愉快になるでしょう。同様に、当事者の保護者から何も言われていないのに、いきなり上司・上層部から指摘されたら、先生は不愉快に感じます。
言いたいことがあるときは、まず直接担任に伝えましょう。担任を飛び越えて校長や教育委員会に訴えるのは、虐待など解決できない問題が起こったときにしましょう。
【子どもの前で担任の悪口を言う】
子どもにとって、親の意見は絶対的なものです。例えば「あの先生は、前の先生よりも指導力がない」と夫婦で会話しているのを耳にすれば、子どもは「そうなんだ。今度の先生は教え方が下手なんだ」と思います。
そうなると、授業中も親の会話が頭にあり「先生の話をしっかり聞こう」「先生を敬おう」とならず、不信感を募らせてしまいます。小学校の場合、同じ先生から算数や国語、体育も習うので、やる気が起こらず、結果として学力が低下するケースもあります。さらには、子どもが親のまねをして、担任を小馬鹿にしたような態度を示すこともあるのです。
親の気持ちは“以心伝心”で子どもの授業態度に表れます。こうなってしまうと、絶対に先生からかわいがられることはなく、良いことは一つもありません。
「はずれ先生」とうまく付き合おう
親が「嫌だな」と思っていても、担任と子どもは明日も明後日も長い時間を共に過ごします。思い切って転校したとしても、そこで良い担任と巡り会えるかどうかは保証されていません。
また、親は好ましくないと思っていても、子どもは先生のことが大好きかもしれません。担任はあくまでも“子どもの先生”です。親の思いと子どもの思いは、それぞれ異なるもの。子どもが先生とうまくいっていれば、それでよいのではないでしょうか。
(子育て本著者・講演家 立石美津子)
外れ先生というのは、子供にアレルギーがあるのに、調理実習の連絡をくださらず、禁忌食材を食べてしまって下痢嘔吐しているのに、「あなたのアレルギー症状は違うでしょ」と保健室にもつれていかず、親にも連絡しないような先生です。
定年間近の先生でした。
教育に最も大切なものは『信頼』です。その信頼は、「子供を思う気持ち」から生まれるものだと思います。先生と子供はもちろん、先生と親、先生同士、すべてその気持ちからつながっていく人間関係です。いろいろな子供たちがいるように、先生にもいろいろな先生がいます。初めて出会った先生に親としても、良い印象、良くない印象を持つことと思いますが、子供にはぜひ良い印象だけを伝えてやって欲しいです。そして子供との信頼関係が築けるようにしてあげてほしいと思います。