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せき長引くのは、ただの風邪じゃないかも…せき止め効かず やっかいな病気の“正体”とは【医師解説】

慢性咳嗽の原因や対処法などについて、医師に聞きました。

 12月になり、冷え込みが厳しくなりました。インフルエンザの流行が続いているため、体調管理には気を付けたいものです。ところで、ブタクサなどの花粉や朝晩の寒暖差などの影響で秋にせきの症状に悩まされた人の中には、現在もせきが治らない人もいるようです。このように、せきが慢性的に続く症状は「慢性咳嗽(がいそう)」と呼ばれていますが、なぜ発症するのでしょうか。慢性咳嗽の原因や対処法などについて、浅草橋西口クリニックMo(東京都台東区)院長の頴川博芸さんに聞きました。

ストレスを抱えている人は注意

せきが慢性的に続く原因は?(画像はイメージ)
せきが慢性的に続く原因は?(画像はイメージ)

Q.そもそも、慢性咳嗽とはどのような症状を指すのでしょうか。慢性咳嗽の原因やなりやすい人の特徴、慢性咳嗽になりやすい季節について、教えてください。

頴川さん「慢性咳嗽とは、せきが8週間(2カ月)以上続く状態を指します。主な原因としてはせきぜんそくや、アトピー体質のある人に多く見られ、乾いたせきが続く『アトピー咳嗽』、逆流性食道炎、鼻水が喉に流れ込む『後鼻漏(こうびろう)』、喫煙などが挙げられます。もともとアレルギー体質をもっている人や喫煙者、中年女性やストレスを抱えている人がなりやすいとされています。

例えば、秋はブタクサなどの花粉の飛散、ダニやカビの増加、朝晩の寒暖差の拡大や空気の乾燥により慢性咳嗽が出やすい季節といえます」

Q.慢性咳嗽は自然に完治する病気なのでしょうか。それとも、治療薬を使わないと治らない病気なのでしょうか、治療法も含めて、教えてください。

頴川さん「風邪の後の一時的なせき(感染後咳嗽)などと異なり、基礎疾患による慢性咳嗽は自然に完治することは難しく、治療介入が必要です。治療法は原因によって異なります。せきぜんそくであれば吸入ステロイド(場合によっては気管支拡張薬も)、アトピー咳嗽であれば抗ヒスタミン薬、逆流性食道炎であれば胃酸分泌抑制薬などが挙げられます。なおこれらの原因によるせきについては、一般的なせき止めは効果が薄いことが多いです」

Q.慢性咳嗽は再発しやすい病気なのでしょうか。

頴川さん「風邪や花粉、ダニなどのアレルゲン、タバコの煙、寒暖差、ストレスなどを原因として再発しやすいです。また治療を自己判断で中断すると再発リスクが高まるといわれており、約3割が2年以内に再発するとされています。再発予防のためには症状が治まっても、医師の指示通りに治療を継続することが重要です」

(オトナンサー編集部)

【要注意】せきが長引く「慢性咳嗽」の原因はこちら

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頴川博芸(えがわ・ひろき)

医師、浅草橋西口クリニックMo院長

静岡県沼津市出身。東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。浅草橋西口クリニックMo(東京都台東区)院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。浅草橋西口クリニックMo(https://asakusabashi-mo.jp/)。

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