【8月29日のマーケット】日経平均反発1万6737円、ドル/円が一時1ドル=102円台
8月29日の東京株式市場で日経平均株価は反発、前営業日比376円78銭高の1万6737円49銭で取引を終えました。

週明け8月29日の東京株式市場で日経平均株価は反発、前営業日比376円78銭高の1万6737円49銭で取引を終えました。
マネースクウェア・ジャパンの八代和也アナリストによると、外国為替市場でドル/円が一時1ドル=102円台と約2週間ぶりの円安・ドル高水準になったことが日経平均の押し上げ要因に。上げ幅は一時、前週末26日終値比403円に達し、1万6764円まで上昇したといいます。
東証1部33業種中、海運、保険など30業種が上昇、一方、小売、水産・農林など3業種は下落しました。個別銘柄では、太陽誘電、ジェイテクトが買われ、日本水産、イオンは売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前営業日比25.34ポイント高の1313.24。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=102円30銭台で推移しています。
市場の関心「FRB議長講演から米雇用統計へ」
八代さんによると、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が26日、ワイオミング州ジャクソンホールで講演し年内利上げの可能性を示唆、外国為替市場でドル買い圧力が強まり、円安・ドル高が進んだといいます。
ただ、市場の関心は次第に9月2日発表の米8月雇用統計に移っていくとみられ、八代さんは「イエレン議長講演を材料にしたドル買い・円売りは長続きしない可能性があります」と指摘、日経平均の先行きについては「200日移動平均線がある1万7100円が近付くにつれて利益確定売り圧力が強まるかもしれません」と話しています。
Keyword:移動平均線
一定期間の株価の終値平均値をグラフにしたもの。株価の方向感をつかむ上で最も基本的な指標とされる。日足の代表的なものは「5日」「25日」「75日」「200日」など。
(オトナンサー編集部)
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