【8月10日のマーケット】日経平均反落1万6735円、日銀ETF購入に期待も
8月10日の東京株式市場で日経平均株価は反落、前日比29円85銭安の1万6735円12銭で取引を終えました。

8月10日の東京株式市場で日経平均株価は反落、前日比29円85銭安の1万6735円12銭で取引を終えました。
マネースクウェア・ジャパンの津田隆光チーフアナリストによると、日経平均は、後場にかけて上昇したものの、休場前の“手仕舞い売り”から値を下げる展開に。ただし、日銀の上場投資信託(ETF)購入期待もあり「下げは刹那的なものになりそう」といいます。
東証1部33業種中、水産・農林、空運など14業種が上昇、一方、ゴム製品、証券など19業種は下落しました。個別銘柄では、清水建設、トレンドマイクロが買われ、資生堂、ブリヂストンは売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前日比2.66ポイント安の1314.83。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=101円40銭台で推移しています。
クジラマネーで押し目は「積極買いも」
津田さんは、日経平均の先行きについて、「株式市場は日銀のクジラマネー(=ETF購入)もあり、押し目は積極的に買われる展開が続きそう」と話します。
あす11日は第1回「山の日」で株式市場は休場。津田さんによると、ちょうど半年前の2月11日(建国記念日)にリスク回避の円買いなど、外国為替市場が大きく変動したこともあり、「同じ11日で旗日でもある共通点を指摘する向きもある」といいます。
さらに、津田さんは「8月のお盆前後はマーケットが荒れやすい傾向があります。11日は奇しくも、チャイナショックの引き金ともなった人民元切り下げ発表から丸1年の節目。“夏枯れ”ならぬ“夏荒れ”相場に用心した方がよさそうです」と話しています。
Keyword:クジラマネー
株式を買い支え、株価を引き上げる要因として、しばしば指摘される巨額の公的マネー。日銀、ゆうちょ銀行、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、国家公務員共済組合連合会(KKR)などがこれに当たる。
Keyword:押し目
株価が上昇した後で下落することを「押す」という。株式が安いときに購入し、高いときに売却することで利益を得ようとする投資家が「これくらい押せば下落が上昇に変わる」と考える目安が「押し目」。
(オトナンサー編集部)
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