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肩こり、筋肉痛に役立つ「外用鎮痛消炎薬」 ローション、チューブで効果は違う? 薬剤師に聞く

ローションタイプの外用鎮痛消炎薬とチューブタイプの外用鎮痛消炎薬は、効果が異なるのでしょうか。薬剤師に聞きました。

「外用鎮痛消炎薬」は形状によって効果が異なる?
「外用鎮痛消炎薬」は形状によって効果が異なる?

 腰痛や肩こりなどの症状が出たときに使われるのが、「外用鎮痛消炎薬」です。湿布のほかには、ローションタイプやチューブタイプなどがあり、ドラッグストアで製品を購入するときにどちらを選べばよいのか迷った経験はありませんか。

 ローションタイプとチューブタイプとでは、効果に違いはあるのでしょうか。選ぶ際の目安などについて、薬剤師の真部眞澄さんに教えていただきました。

使いやすい製品を選んで問題なし

Q.外用鎮痛消炎薬には、ローションタイプやチューブタイプがありますが、効果に違いはあるのでしょうか。

真部さん「どちらのタイプの方が効果が高いということはありません。炎症や痛みのある患部、使用感によって、ご自身が使いやすいものを選ぶと良いでしょう」

Q.ローションタイプやチューブタイプは、どのようなときにお勧めなのでしょうか。

真部さん「ローションタイプは液体状で気軽に使用できるため、手を汚したくない人や湿布が貼りにくい箇所に使用したい人などにお勧めです。基本的には、皮膚に塗布するとすぐに乾いて密着するため、ベタベタすることもありません。

チューブタイプはジェルやクリームなどの形状をしており、塗り広げやすいため、ローションタイプよりも、より広範囲の患部にアプローチするのに適しています」

Q.効果の持続時間や使用上の注意点はありますか。

真部さん「商品によって多少の違いはありますが、どちらのタイプも持続時間は6~8時間程度のものが多いですね。ただ、水分が少ないため、チューブタイプの製品の方がやや成分が蒸発しにくい傾向があると思います。他の製品と同様、使用方法は正しく守るようにしましょう」

* * *

 このほか、ローションタイプやチューブタイプは、湿布よりもかぶれにくいというメリットがあるため、選ぶときの参考にしてみてくださいね。

(オトナンサー編集部)

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真部眞澄(まなべ・ますみ)

薬剤師

東京薬科大学を卒業後、日商岩井(現・双日)に勤務。結婚、出産後、調剤薬局に23年間勤務をしながら「お薬だけに依存させない薬剤師」として活動中。現在お薬を飲み始めた40代・50代の女性に、薬だけに頼らない改善策をアドバイスしている。薬を勧めるはずの薬剤師が薬だけに依存させないことを目指すのは、多くの患者の10年後、20年後の薬の量が2倍、3倍になるのを見てきたから。初期に「より踏み込んで改善策を伝えていたら減薬や維持ができたのでは」と後悔し、これを目指すきっかけとなった。公式ホームページ(https://m-inflore.com/)。

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