【悩みがち】「父親と母親が同時に叱ってはいけない」説、本当なの? 子育てアドバイザーに見解を聞いた
フォロー側の役割は「大目に見ること」ではない
Q.「叱り役」に回る親が、叱るときや子どもと接するときに注意すべきこととは。
佐藤さん「“叱る”というと、怖い顔をして強く指示するイメージがあるかもしれませんが、実際に大事なのは一貫したメッセージです。昨日『いいよ』と言ったことを今日『ダメ』と言うと、子どもは反発したり、ぐずったりして、何とかして昨日と同じ対応を得ようとしてしまいます。よって、自分が叱り役になった際には、一貫したメッセージを送れているかがとても重要です。その軸がないと対応にブレが出るため、子どものぐずりや反抗が増えてしまい、自分の首を絞めかねません。
また、この一貫性は夫婦間においても非常に重要で、先述したように、親が子どもに伝えている内容がバラバラだと、子どもはうまく学べませんし、往々にしてゆるいルールの方に傾いていきます。『昨日も今日も』、そして『パパもママも』という一貫性が子どもの学びに不可欠なので、叱り役になった場合はそこを意識し、ダブルスタンダードに陥らないことがポイントになります。
とはいえ、家庭内の決まり事や約束事を厳しくした方がいいと言っているわけではありません。守れないような厳しい決まりでは結局続かないので、親子が共にまあまあ納得がいくところで約束を交わすことがポイントになります。お子さんを交えて決めることができるのなら、それが理想的です」
Q.では、「フォロー役」に回る親が注意するべきこととは。
佐藤さん「フォローする側で大事なのは、叱っている側の方向性と矛盾しないようにするということでしょう。もし片方が『片付けなさい』と言っているのに、『ママ怖いね』とか『パパがやってあげよう』などと子どもに迎合し過ぎてしまうと、叱っている方がまるで悪者になってしまいます。
フォロー側はその場を見逃したり、大目に見たりすることが役割ではありません。叱る側は、あくまで先述の“わが家の方針”を守るために叱っているので、その視点はずらさずに、子どもがその行動を実現しやすいようなフォローをしていくのが役割といえます。お片付けであれば、『“せーの”で一緒に一つずつこの箱に入れていこう』とか、宿題であれば『ここに持ってきてごらん』のように、一歩目を踏み出しやすくするイメージです。
怒鳴り散らす叱り役から子どもを守るのがフォロー役ではありませんので、ぜひこの機会に、『逃げ場が必要な叱り方をしていないか』というところから、ご夫婦で振り返ってみてください」
(オトナンサー編集部)

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