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生徒1人が本を年142冊も借りる小学校 「素晴らしい」「管理は嫌」と賛否両論で…どんな取り組み?

さまざまな世界に触れ、人として成長

図書室には児童文学作家のサインも
図書室には児童文学作家のサインも

Q.読書に関する取り組みについて、保護者はどう思っているのでしょうか。

鈴木校長「応援してくださっていると思います。読み聞かせや『ブックストリート』の飾り付けは、親御さんがボランティアで行ってくれています。自分から『やりたい』と言ってくださる人が多いです」

Q.多くの本を読むことの意義とは。

鈴木校長「本をたくさん読むということは、自分ができない、さまざまな体験を追体験できたり、さまざまな世界に触れることができたりします。そうしたことを通して、人としての成長が促されると考えています」

Q.学習面などで効果は出ていますか。

鈴木校長「読書をすれば、すぐに国語の成績がよくなるとは限りません。しかし、問題文を読み取る力や思考力、想像力など学習のベースとなる力がついてくると思います」

Q.一部のネットメディアで、児童ごとの貸し出し履歴を活用しているという話が書かれていました。

鈴木校長「担任は、児童が何冊借りたかは把握していますが、どの本を読んだかまでは把握していません。図書室のパソコンには、各児童が借りた本の履歴は残っていますが、例えば借りた本のタイトルを分析して読書活動の促進に活用するようなことは一切行っていません。

そもそも、学校にある本は子どもたちに読んでもらいたい本を選んでいるので、どんな本を読もうと問題ないと思います。あくまで、もっと本に接してほしいという気持ちで日々指導しています」

Q.ネットで記事が掲載された後、何か意見が届いていますか。

鈴木校長「外部から、『子どものプライバシーや権利を考えてもらいたい』『読書活動が素晴らしいので、引き続き継続してもらいたい』という2通を頂きました」

Q.課題や今後の目標は。

鈴木校長「子どもの中には、絵本や歴史漫画などの本から抜け出せず、学年に相応したレベルの本を読めていない子がいます。絵本から、文学や科学などの分野に読書を広げてほしいのですが、移行できない子がいるのです。活字の本にうまく適応できない子が、だんだん本を読まなくなっていくと感じています。本年度は1人平均年150冊を目標に、引き続き読書活動の推進に取り組んでいきます」

(報道チーム)

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