ぐずる、騒ぐ、席を蹴る…子どもと「新幹線」に乗る際、親が気を付けるべきこと
親と周囲の乗客の双方が意識すべきことは?
Q.子ども連れで新幹線に乗る際、準備しておくべきものはありますか。
立石さん「車内で遊べるおもちゃを持参しましょう。いつも家で遊んでいるものではなく、新しいものを用意して興味を引くのがポイント。乗車後、子どもがぐずり出したら『静かに遊ぼうね』と約束しておもちゃを差し出しましょう。携帯しやすいミニサイズの絵本もお勧め。折り紙も折って遊べるだけでなく、絵を描くこともできてかさばらないので便利です。
また最近は、親の携帯電話やタブレットで動画を見るのが好きな子どもも増えていると思います。いつもは動画視聴を短時間と約束していても、乗車時だけは特別に『長時間使ってもいいよ』とするのもよいでしょう」
Q.子ども連れの親と周囲の乗客の双方が意識すべきことは何でしょうか。
立石さん「親にとって、小さい子どもとの移動は非常に大変です。特に、新幹線のように、長時間静かに座っていなければならない環境下では、子どもは『眠い』『動きたい』などの理由でぐずったり、泣いてしまったりするものです。
ほとんどの乗客は気に留めないか、『ママは大変だなあ』と思うものですが、それに甘えて『子どもは泣くものだから』と開き直るのはNGです。通路で騒いだり、イスの上に立って遊んだりして、他の乗客に迷惑をかけている状況にもかかわらず、子どもに注意しなかったり、目を離したりすることもマナーに反します。
当然、混雑時の新幹線には子どもの泣き声が苦手な人も乗車しているはずです。特にグリーン車には、追加料金を払ってでも快適に休みたい人が多く乗車しています。そのような車両で『子どもだから泣いても仕方ない』という態度でいたら白い目で見られてしまいます。『公共交通機関はさまざまな人が利用する』ことを頭に入れて行動することが大切です。
まれに、子どもの泣き声を『うるさい!』と怒鳴ったり、『静かにさせろ!』と文句を言ったりする人を見かけることもあります。誰しもかつては赤ちゃんだった頃があり、公共の場で少なからず迷惑をかけながら成長してきたのですから、あまり敏感に反応しないでほしいものです。
子ども連れの親子と他の乗客の双方が車内で気持ち良く過ごせるように、お互いに節度ある態度を心がけましょう」
(ライフスタイルチーム)
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