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実は女性も? 「水虫」になりやすい人に共通する3つの生活習慣、皮膚科医に聞いた

「水虫になりやすい人」が発症を防ぐには?

Q.水虫になりやすい人が、日常生活で特に注意すべきこととは。

相馬さん「水虫になりやすい人が、水虫の発症を防ぐために、日頃から意識・行動するとよいことは次の4つです」

【足を清潔に保つ】

まず、日常的に足を清潔に保つことを意識し、蒸れを防ぎましょう。家庭内に水虫の人がいる場合は、スリッパや足拭きマット、タオルなどの共有を避けるとともに、小まめに洗濯や清掃を行ってください。

足を洗うときはせっけんをよく泡立て、こすらないように優しく、指の間までしっかり洗いましょう。すすいだ後は、タオルでしっかりと水気を拭き取ってください。擦って洗ってしまうと、皮膚の表面に細かい傷ができ、白癬菌が侵入しやすくなってしまいます。

【靴や靴下の選び方、お手入れ】

靴や靴下は通気性のあるものを選び、長時間、靴を履き続けない方がよいでしょう。もし長時間靴を履き続ける場合は、時々脱いで風を通すことを意識するとよいです。靴は何足かでローテーションするか、サンダルのような風通しがよい靴を履くようにしましょう。

可能な限り小まめに靴を洗い、靴の中の白癬菌を取り除いてしっかり乾燥させ、毎日同じ靴を履かないようにした方がよいでしょう。洗えない皮靴などは、靴の中をぬれ雑巾で拭き、白癬菌がついたあかを取り除いた後、しっかりと乾燥させてください。また、できるだけ靴や靴下を履かずにいる時間を持つことも重要です。

【公衆浴場の利用時にも注意】

銭湯やサウナといった大勢の人が利用する浴場では、足拭きマットにほぼ100%白癬菌がいると考えてよいと思います。そのため、風呂上がりにすぐ靴下や靴を履いて帰宅すると、家庭内に白癬菌を持ち帰ってしまう可能性があります。浴場を出たらきちんと水気をふき取り、靴や靴下を履く前に十分足を乾かすことをお勧めします。

【家庭内に水虫の人がいる場合】

また、家庭内に足白癬や爪白癬の人がいると、白癬菌は家のさまざまな場所で、あかや爪に包まれて存在しています。例えばトイレのスリッパ、バスマットといった皆で共用するものに存在するため、要注意です。タオルやマットなどは洗濯し、洗濯できないものはぬれた雑巾で水拭きしてからしっかり乾燥させましょう。

また、白癬菌は髪の毛やほこり、あかなどにまみれて、家具の下や部屋の隅、階段などゴミがたまりやすい場所にも存在します。白癬菌は、あかと一緒だと1年以上生き続けるため、小まめに掃除しましょう。

(オトナンサー編集部)

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相馬孝光(そうま・たかみつ)

医師(皮膚科)

肌クリニック大宮院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。社会人経験を経て、東海大学医学部に3年次学士編入学。2005年卒業。日本赤十字社医療センターで内科研修後、2007年東京慈恵会医科大学皮膚科学講座入局。同本院・柏病院、NTT東日本関東病院で勤務を経て、2012年にさいたま市にて肌クリニック大宮院長就任。一般皮膚科診療やアレルギー科診療から皮膚外科手術・美容皮膚科・アンチエイジングの相談まで幅広く診療しており、特にニキビ診療に注力している。患者さんの悩みにオールマイティーに応えていけることを理念とし、患者さんが笑顔になる瞬間にやりがいを感じて日々の業務に従事している。肌クリニック大宮(https://e-hifu.jp/)。

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