「好きな人ができた」夫と「モラハラ」夫…2人の女性が“リコカツ”を経てたどり着いた“真逆”の結末
離婚を決断してから10年以上…いまだに離婚しない理由
典子さんのようにキッパリと決断し、離婚後、うまくいくケースはまれだと思います。元来の性格や離婚理由などもあるとは思いますが、典子さん自身が職を持った、自立した女性だったことも大きいでしょう。
かたや、専業主婦で夫のモラハラに悩み、パートタイムでコツコツとお金をためながら、なかなか離婚に踏み出せずにいる雅子さん(52歳、仮名)のような女性もいます。
「就職したばかりの息子と高校生の娘がいるのですが、娘は『自分が就職するまでは離婚してほしくない』と言っているので、まだ離婚できません」と相談に来られてから6年がたち、娘さんは就職しましたが、まだ離婚できていません。
「夫に『離婚したい』と言っているんですが、無視されていて。娘は就職しましたが、『やっぱり離婚はしてほしくない』とも言われます。置いて行くのもかわいそうで、どうしたらいいか分かりません」
これはあくまで私の持論ですが、就職した娘さんは1人暮らしをすることもできます。親に離婚してほしくない気持ちは受け入れてあげて、雅子さんの今後のことを2人で話してみればいかがか、と伝えました。娘さんはまだお若いので、雅子さんの老いゆく人生後半を想像する力は不足しています。
「お母さんは、こういう人生を送りたい」「お父さんと一緒にいるとその未来が見えない」と目標やイメージを語ってあげると、少しは気持ちを分かってくれるのではないかと思います。
雅子さんは離婚を決意してから長い月日をかけ、貯金もできました。1人で暮らしていくことはできます。そして雅子さんには、自分の人生を健やかに楽しく生きる権利があります。自分を幸せにすることができるのは自分だけです。子どもではありません。娘さんは支えにはなってくれるでしょうが、依存しあう親子には別の問題が出てきます。
離婚を決断してから実際に離婚に至るまで、さまざまなドラマがあるでしょう。計画的に“リコカツ”をするか、状況的に追い込まれて“リコカツ”せざるを得なくなるかはそれぞれです。どうであれ、しっかりと自分の幸せを見つめて、自分なりのやり方でベストな選択をしていただきたいと思います。
“リコカツ”のカツは「活動」のカツ。「活動」は自ら動くポジティブなイメージではありませんか。「リコカツしよう」と言葉にする時点で、ポジティブな気持ちを持てたということです。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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