席に封筒や段ボール…その後、高齢者が車両を“占拠” 予讃線「席取り」、目撃者は語る
JR東北本線での「席取り」行為が大きな関心を集めましたが、今度はJR予讃線で席取りが発生。SNS上には、批判的なコメントが寄せられています。
JR東北本線における「席取り」行為で仙台市老人クラブ連合会が謝罪した一件が大きなニュースとなりましたが、今度はJR予讃線で同様の席取り行為が発生し、SNS上を中心に話題となっています。
「電車に乗ったら、場所取りのための荷物が席に置かれていた。非常識すぎやしませんかね?」
こんな内容の投稿とともに、電車の座席に封筒や買い物袋などが置かれている様子や、その後、乗車してきた高齢者グループが席に座っている様子の写真がツイッターにアップされ「いくらお年寄りでもマナーはマナー」「たとえシルバーシートでも席取りはダメ」などのコメントが寄せられています。
現場で一部始終を目撃した投稿者に、当時の状況などについて聞きました。
車両が占拠されている状態だった
投稿者の「らいぞ」さんが、席取りに遭遇したのは4月21日の午前10時ごろ、JR予讃線松山駅発宇和島行き列車内の松山〜下灘駅間でした。車内の座席に、ダンボールや飲み物、観光マップなどが点在して置かれていたそうです。「座りたいのに座れへんな」と思っていたところ、後から乗ってきた高齢者グループが荷物をどかして着席しました。
「老人クラブか何かの一団で、観光に来ていた様子でした」(らいぞさん)
投稿された写真には、高齢女性の席の隣にカバンや封筒、男性の席の隣にダンボール箱が置かれた様子が写っています。らいぞさんによると、この時点で、車内は「混雑気味」だったそうですが、荷物のせいか、この車両の座席周辺に人の姿はまばらです。
しかし、この後撮影された別写真では、車内は高齢者でほぼ満席の状態になっています。ダンボール箱は床に移され、封筒が置かれていた座席には高齢者たちが座り、談笑しています。この時の車内は「車両が占拠されている様子」だったといいます。
SNS上では「全ての老人がマナーを守れないわけじゃない」「お年寄りはお年寄りだし、座らせてあげればいい」などと擁護する意見も見られますが、「いくらお年寄りでもマナーはマナー」「たとえシルバーシートでも席取りはダメ」「同じことを若者がやったら眉をひそめる」「孫の前でもできるのか」といった否定的意見が多いようです。
JR四国に取材すると、この時間帯に大きな混乱などはなく、居合わせた乗客からの苦情の記録もないそうです。同社広報室は「写真だけでは正確な事実関係が把握できず、詳細なコメントはできない」としています。
以前、学生がカバンで席を占有したことへの苦情が寄せられたことはあり「通勤時間帯などの混雑時は、座席の上の物は網棚に乗せて一人でも多くの方が座れるように呼びかけています」(広報室)。
(報道チーム)
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