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歯の「かみしめ」「食いしばり」の癖、治せるの? 歯科医師に聞いた

かみしめ癖は改善・予防できる?

Q.かみしめ癖などの有無はセルフチェックできますか

園田さん「習慣化していると、歯がすり減っていることがあります。歯は多くが“山”と“谷”を成していますが、その山の部分がとがっておらず、平らになっていたり、前歯の先端がすり減った分、内部の色が見えたりします。舌の脇に歯を押し付けた痕があったり、頬の内側に上下の歯がかみ合わさった痕(白い線)が残っていたりすることもあります。

朝起きたとき、顎周りの筋肉に疲労感がある場合は、睡眠時のかみしめや歯ぎしりが考えられます。口を大きく開けたり顎を動かしたりしたときに、カクカク音がする▽痛みを感じる▽口が開きにくい―といった場合は顎関節症の可能性があるので、早急に歯科医院を受診しましょう」

Q.かみしめ癖などの改善は可能ですか。

園田さん「睡眠時の場合、ストレスが原因の可能性が高ければその対策を、薬や飲酒、喫煙が原因であれば、処方の変更、飲酒や喫煙への指導などを行うことで解決することもあります。

覚醒時の場合は、『歯を接触させている』と認識することが大切です。自分で『いつ行っているのかを知る』、または『行っている瞬間に気付く』ことが第一歩となるので、例えば、普段よく目にする場所に『(これを見たら)かみしめていないか確認する/しないように意識する』と張り紙をするなどの工夫が有効です。

その他、対症療法として、ナイトガード(歯がすり減ったり、歯に直接力がかかったりするのを防止する装置)やスプリント(顎関節への負担を軽減するための装置)といったマウスピースがあり、基本的には保険適用の範囲で受けられます」

Q.予防する方法はあるのでしょうか。

園田さん「先述のように、ストレスが原因になる場合が多いのですが、そのコントロールが難しい場合、セルフマッサージやナイトガードの使用を勧めています。簡単にできる工夫は、低い枕にすることです。高い枕が原因になる可能性もあるので、試してみる価値はあります。ただし、枕を変えると逆にストレスにつながる場合もあり、注意が必要です。

いずれにせよ、現代はストレスの多い社会なので、これらの症状から完全に解放されることは少ないです。かみしめや食いしばり、歯ぎしりは現代人の8~9割に見られるとの報告もあり、こうした習慣のある方が普通ともいえます。これらとうまく付き合い、体の寿命よりも先に歯の寿命が来ないようにすれば、ずっと健康でおいしいものを食べ続けることができる、豊かな人生になりますよ」

(オトナンサー編集部)

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園田茉莉子(そのだ・まりこ)

歯科医・医療法人社団正美会 吉祥寺まさむねデンタルクリニック理事

日本大学歯学部卒業。日本大学歯学部歯科病院で研修後、口腔外科を経て2012年4月より現職。クリニックでは、外来診療(一般歯科診療・口腔外科・インプラント・矯正)および訪問歯科診療を行っている。訪問診療は9年の経験あり。吉祥寺まさむねデンタルクリニック(http://kichijoji-masamune.com/)。

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