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V6チケット詐欺の被害者が「警察のアドバイス」を拡散希望ツイート、被害を防ぐ方法は?

ツイッター上でV6のコンサートチケット代をだまし取られたユーザーが、“犯人”のツイッターの画像と、警察に教わった、こうした被害に遭った際の対処法を公開しました。

ツイッターなどのSNSを使った犯罪に注意しよう

 人気アイドルグループ・V6のコンサートチケットを、ツイッターを通じて販売するように見せかけ、お金をだまし取る被害に遭ったユーザーが「自分が馬鹿すぎて涙すらも出ませんが、他のVファンさんが同じ目に遭わない為にも」と、“犯人”のものとおぼしきツイッターの画像を投稿。「先払いは詐欺です」と注意喚起し、警察から広めるように言われたという、同様の被害に遭った場合の対処法を紹介しました。

SNSの普及が犯罪の後押しに

 小笠原六川国際総合法律事務所パートナー弁護士の大部博之さんによると、入手困難なアイドルグループのコンサートチケットに着目した、この種の犯罪は最近、確実に増えているとみられます。「SNSの普及によって、誰でも簡単に、自分の所有物を不特定多数の同じ趣味や趣向を持つ人に売買できるようになり、プロではない一般人でもこの種の犯罪が容易になりました」(大部さん)。

 このユーザーは、警察から聞いた、被害に遭った場合の対処法として「振込先の銀行に電話」「警察に相談」を挙げ、その際は、利用明細や口座番号、振り込んだATMの店名、やり取りの履歴を用意すること、一連の経緯を詳しく答えられるようにして警察と銀行による情報共有を認めることなどが必要と指摘しました。

「送金先の口座をいち早く凍結することは、被害を最小限にとどめる意味でも有効な方法でしょう。ただし、口座の名義人は、全く無関係の第三者である可能性も高く、これだけで犯人を特定できるとは限りません。また、ツイッターのアカウントも同様に、全く無関係の第三者のものである可能性があります」

 ユーザーは「先払いは詐欺」と注意を呼びかけましたが、大部さんによると、こうした被害を未然に防ぐ方法として比較的有効なのは、先払いをせずに「代金引換」での配送を売り主に依頼すること。これを売り主が頑なに拒むようであれば極めて怪しく、取引は中止すべきとなります。

(オトナンサー編集部)

大部博之(おおべ・ひろゆき)

弁護士(小笠原六川国際総合法律事務所パートナー)

2006年弁護士登録。東京大学法学部卒。成城大学法学部講師。企業間紛争処理を中心に、ベンチャー・起業支援の活動に従事。また、幅広く一般民事案件も処理する。小笠原六川国際総合法律事務所(http://www.ogaso.com/)。

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