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負け組? 親には悪印象? ネットでの出会いは隠したいか、若者の声

結婚相手との出会い方はさまざまですが、近年は「SNSがきっかけ」というカップルも増えているようです。「ネット婚活」を当事者世代はどう見ているのでしょうか。

SNSきっかけの出会いが増加
SNSきっかけの出会いが増加

 あなたはパートナーとどのようにして出会いましたか。友人の紹介、職場、合コン、大学のサークル、飲み屋で偶然――。それぞれ、さまざまな出会いのドラマが繰り広げられたことでしょう。この数年は、SNSがきっかけでリアルなお付き合いに発展するカップルも増えていますね。

 先日、私の主宰する「恋人・夫婦仲相談所」に夫婦の出会いに関する質問が来ました。

「来年、結婚予定の彼をこの年末、両親に紹介したいと思っています。マッチングアプリで出会ったのですが、ネットで出会ったことは親には言わない方がいいでしょうか」

 皆さんはどう思われますか。20代、30代男女の意見を聞いてみました。

「隠す必要はない」派も増加

「『ネット=出会い系』と思われて、親世代には印象が悪いので、『友達の紹介』と伝えました」(紗香さん/29歳、仮名)

「職場の先輩が『あいつ、ネットで婚活しているんだろ。よっぽど出会いがないんだな』と陰でうわさされていたのを聞いて、自分は職場では正直に言わないでおこうと思った」(幸輝さん/32歳、仮名)

「マッチングアプリを使っている人って、特に男性はチャラい印象があるから、自分のパートナーをそのように見られたくない」(唯奈さん/26歳、仮名)

「偏見かもしれないが、(リアルの場での)恋愛結婚のカップルの方が勝ち組のイメージがある。ネット婚活で結婚したカップルというと、モテない負け組同士の印象があって、ちょっと引け目を感じる」(智也さん/35歳、仮名)

 このように、ネットでの出会いに対して周囲の理解がないと感じる人や、自分自身があまりいい印象を持っていないという人は「ネットで出会ったことを隠す」と答えました。一方で「別に隠す必要はない」派もいます。

「きっかけがリアルなお見合いでも、友達の紹介でも、合コンでも、マッチングアプリでも出会いは出会い。別にネットだけがだめなわけではない」(佑太郎さん/34歳、仮名)

「コロナの影響で、リアルな婚活パーティーや合コンの機会もなくなっているし、ネットで出会いを探すのは合理的だと思う。Zoomマッチング、楽しかったし」(華さん/25歳、仮名)

「職場は男性ばかりだし、忙しくて出会いなんてない。ネットで利用できるサービスがなかったら、出会いなんて一生ないですよ」(亨輔さん/37歳、仮名)

「周囲にネットで知り合って結婚したカップルが何組かいるけど、どこも普通に仲がいい。周囲の雑音を気にして、うそをつく方が変だと思う」(桃子さん/31歳、仮名)

 このように、ネットでの出会いについて「偏見はない」「隠す必要はない」と考える人も20代、30代では増えています。その証拠に「リクルートブライダル総研」が2020年9月に発表した「婚活実態調査2020」では「婚活サービスを通じて結婚した人」13.0%のうち、ネット系婚活サービスを通じて結婚した割合が6.3%と半分近くを占めます。

 同調査によると「恋愛もしくは結婚意向がある恋人のいない独身者」の4人に1人が婚活サービスの利用経験があり、特にネット系婚活サービスの割合が急増しています。例えば、2016年と2019年の利用者の割合を婚活サービス別に比較してみると、結婚相談所が『両年とも5.4%』、婚活パーティーやイベントが『9.4%から9.9%へと微増』、そして、ネット系婚活サービスは『9.8%から19.1%へとほぼ倍増』とその差は明らかです。

 また、LINE(東京都新宿区)が運営する「LINEリサーチ」が2020年8月に発表した「マッチングアプリ/サービスでの出会いに関する調査」によると「マッチングアプリ/サービスでの出会い」について「よいと思う」と回答した割合は、20代は男性45%、女性46%、また、30代は男性46%、女性44%と男女とも20~30代で半数近くいます。

「出会いの一つ」として定着へ

 調査対象者によって肯定感の差はありますが、いずれにしても、ネットの婚活サービスはもはや「出会いの手法の一つ」として定着しつつあるといえるでしょう。今後、ネットでの出会いで結婚する人がさらに増えれば、「ネットでの出会いを隠す必要はない」と考える割合も増えていくでしょう。ネットかリアルかにこだわるよりも、そこで「どんな人と出会えるか」がますます大切になっていきそうです。

 私の相談所へ相談に来る皆さんには必ず、「2人の出会いのシチュエーション」について事細かに尋ねるのですが今のところ、「ネットで出会って結婚」のケースは2、3組しかありません。今後、夫婦仲がこじれる割合から、出会い方の「リアルorネット」でのバランスが判明すると思います。

 どちらにせよ、「相談所に相談しよう」と思わないくらい、ラブラブ、ハッピーであることがいいに決まっています。アプリで会おうが、職場で告白しようが関係なく、出会った事実にときめいて、「私の前に現れてくれてありがとう」という謙虚な気持ちを持ち続けることが大事です。

(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式LINEアカウント(https://lin.ee/oTQa13s)、公式note(https://note.com/suzune_16)。

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