日経平均が今年最高値2万318円11銭、約1年10カ月ぶりの水準
6月20日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し一時、今年の最高値となる2万318円11銭をつけました。
6月20日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し一時、今年の最高値となる2万318円11銭をつけました。取引時間中としては、2015年8月19日(2万521円97銭)以来約1年10カ月ぶりの水準です。
午前終値は前日比219円92銭高の2万287円67銭でした。
マネースクウェア・ジャパンの根岸慎太郎アナリストによると、前日19日のダドリー米ニューヨーク連銀総裁の発言を受けて米長期金利が上昇、連動性の高いドル/円が1ドル=111円台半ばまで上昇したことが支援材料となりました。
同総裁は「(景気)拡大局面がやや長期化しているが、実際のところまだ長く継続すると確信している」との見解を示し、景気拡大を損なわないよう「非常に賢明な」金融引き締めを目指すと述べています。
また、欧米株の上昇も日経平均のプラスに。フランスの政治リスク後退などを背景に欧州株が上昇したほか、ダウ工業株30種平均やS&P500も過去最高値を更新、足元で下落していたナスダック総合指数も反発しました。
東証1部33業種中、ゴム製品、保険など30業種が上昇、一方、水産・農林、電気・ガスなど3業種は下落しました。個別銘柄では、太陽誘電、スズキが買われ、長谷工コーポレーション、日揮は売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前日比15.80ポイント高の1621.87。東京外国為替市場でドル/円は午前11時半現在、1ドル=111円60銭台で推移しています。
「日本企業の収益は比較的堅調で、株価収益率(PER)で見ると日本株は依然、割安と判断できます。そのため、ドル/円が堅調な場面では日経平均も堅調に推移しやすい地合いと言えます」(根岸さん)
(オトナンサー編集部)
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