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踏切はなぜ黄色と黒? 危険を知らせる「警告色」の原理とは

危険度を示す「黄色」「赤」

「黄色」と「赤」も日常的によく目にする警告色の組み合わせです。

 たとえば、天気予報の「注意報」は黄色、「警報」には赤が使用されます。サッカーなどのスポーツで、反則があった場合は「イエローカード」で警告を、「レッドカード」で退場を表しますが、「黄色と赤は警戒レベルを直感的に判別できる組み合わせです。特に、赤は血をイメージさせ、危険を察知させるのに有効な色で、消火器や非常ボタン、緊急車両のランプなど異常や緊急事態を認識させる色として多用されています」。

 ところで、緊急時に欠かせない「非常口」が赤や黄色ではなく、「緑色」をしているのはなぜでしょうか。これは、非常口の色に赤や黄色を使うと火災時、赤い炎に紛れて見つけにくくなるため。「赤と正反対の関係にある緑色は炎の中でも目立ち、精神状態を穏やかにする効果もあるので、非常事態でも冷静さを失わない避難に役立つのです」。

(オトナンサー編集部)

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花岡ふみよ(はなおか・ふみよ)

カラー&イメージコンサルタント、株式会社ラピス代表取締役、ラピスアカデミー校長

人と企業をブランディングするカラー&イメージコンサルタント歴25年。似合う色や第一印象術のイメージコンサルティング実績は1万3000人。企業の色彩戦略コンサルティングやセミナー講演、研修、執筆実績も多数。株式会社ラピス(http://www.lapis234.co.jp/)、ラピスアカデミー(http://www.lapis234.com/)、サロン・ド・ラピス(http://www.lapis234.jp/)。

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