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体温付きクッキーを贈り、じか箸で料理を…お見合いの“距離感”を間違えた男女たち

じか箸で料理を取る彼 気になる? 気にならない?

 こちらも昨年のお話です。

 持家貴江さん(32歳、仮名)が、向田正平さん(37歳、仮名)との初めてのデートを終えて、私に連絡を入れてきました。

「日本食のお店に行きました。お料理をいくつか頼み、それをシェアすることにしたんです。運ばれてきたお料理には、どれも取り箸が添えられていました。でも、彼は自分が食べている箸でお皿の料理を取り、取り皿にも移さず、直接口に運んでいました。ちょっと、そこに違和感を覚えました」

 これがマナー違反かどうかは賛否両論、分かれるところでしょう。食事をしている女性をもう“身内”だと思い、気を使っていないからそうする場合もありますよね。

 グルメの会などの趣味サークルでは、こうしたことは何の抵抗もなく行われているようです。おいしいものを少しずつ味見したいから、大皿料理でもじか箸で、取り皿にも移さずにどんどん食べていく…そんなことを、グルメの会に入っている女性が言っていました。

 食事のマナーというのは、育った環境や仲のよい友達、付き合う仲間と、どんなスタイルで食事をするかでも大きく変わっていくのかもしれません。

 貴江さんは言いました。

「取り箸もあったし、小皿もあったので、まずは食べる量を小皿に取って食べるのが自然なのではないかって。私が細かいことを気にし過ぎなのでしょうか」

 また、こんなことを言っていた男性もいました。

 太田道彦さん(41歳、仮名)が、依田治美さん(35歳、仮名)とお見合い後、初めてのデートに出掛けたときのことでした。

 ランチに有名な老舗の洋食屋さんに行き、道彦さんはオムライス、治美さんはミートドリアを注文しました。

 運ばれてきた料理を食べながら、楽しく会話をしていたのですが、3分の2ほどドリアを食べた治美さんが言いました。

「このドリア、ボリュームがあって、もうおなかいっぱいになってしまいました。食べ切れないので、よかったら残りを食べませんか?」

 そのときのことを、道彦さんは私にこう言いました。

「手を付ける前に『こんなに食べられないから、少し食べませんか?』と言うのなら分かるのですが、食べ残しをすすめてくるってどうなんだろうと。ただ、そのとき、『これはもしかしたら、僕が潔癖症かどうかを試しているのかもしれない』って思ったんですよ。だとしたら、食べておいた方がよいと思って、かなりおなかいっぱいだったんですが、『あ、いただきます』と言ってきれいに平らげました」

 この話を、先述のグルメの会に入っている女性にしたところ、彼女は言いました。

「そういう細かいことを気にしているから、その男性は41歳になっても結婚できないんですよ。全く共感できないし、『潔癖症かどうかを試している』とか考える男性なんて、私は絶対に結婚相手に選びたくないわ」

 人それぞれに考え方は違いますが、相手との仲が深まるまでは、大皿料理はじか箸でなく取り箸で小皿へ取り分ける。食べ切れない料理は手を付ける前に相手にすすめる。それが無難ですね。

 今は新型コロナウイルスの問題もあって、ますますこういったことを気にする人が多くなるかもしれません。

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)。

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