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「会えないから…」と結婚するカップル 3密で“会えない”婚活市場の今

会えないなら、家族になろう

 そして最後は、結婚を決めてしまった会員男性の話です。

 大谷智紀さん(40歳、仮名)は、中国人女性のチョウさん(33歳、仮名)とお見合いをし、交際に入っていました。

 チョウさんが働く会社は従業員のほとんどが中国人で、住んでいるマンションも会社が一棟、社員寮として借り上げています。新型コロナ騒動の発端が中国・武漢市だったことから、会社も社員の感染には敏感になっていたようでした。3月に入って会社から、「土日はマンションから出てはいけない」という外出禁止令が出てしまいました。

 智紀さんは、チョウさんと会うことができなくなってしまったのです。それまでの2人は週末、土曜日と日曜日に連続で会うようなデートを繰り返していました。智紀さんが危惧したのは、会えなくなって心が離れてしまうことでした。

「車で近くまで行くよ」と提案したのですが、「外出禁止令を破ってマンションを出て、男の人の車に乗るところを誰かに見られたら、会社をクビになってしまうかもしれません」と、チョウさんは言います。

 緊急事態宣言は5月6日までとされていますが、このまま感染者が増える一方なら、解除も先延ばしになるかもしれません。いつ終息するかは、全く見通しが立たない状況です。

 そんなとき、智紀さんから私にLINEが来ました。

「チョウさんに今夜、電話でプロポーズをして、受けてもらいました。今は他人だから会えない。それなら家族になれば、ずっと一緒にいられると思ったんです」

 また、婚約をすることで、彼女の気持ちをしっかりとつかみたかったのでしょう。

 新型コロナが生み出す、さまざまな人間模様。こんな事態は誰も経験したことがないからこそ、どう行動するか、何を発言するかで、その人の人間性が垣間見えてくるような気がします。

 新型コロナのピンチは、お相手の本質を見極めるチャンスなのかもしれませんよ。

(仲人・ライター 鎌田れい)

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)。

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