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【今週のマーケット】日欧の中銀会合、金融政策は現状維持か

オトナンサー編集部が、4月24日から1週間の重要経済イベントについて、マネースクウェア・ジャパンの西田明弘チーフエコノミストに聞きました。

前週末4月21日までの日経平均株価の推移

 オトナンサー編集部が、4月24日から1週間の重要経済イベントについて、マネースクウェア・ジャパンの西田明弘チーフエコノミストに聞きました。

 来週は、日銀と欧州中央銀行(ECB)の会合がありますが、西田さんによると、いずれも金融政策の現状維持が予想されています。

 日銀の黒田東彦総裁は20日のインタビューで、依然として物価が上昇しないことから、現行の量的緩和をしばらく続ける意向を表明。会合後に公表される「経済・物価情勢の展望」において、物価目標「2%」の達成時期を、前回2月時点の「見通し期間の終盤(2018年度ごろ)」からさらに引き延ばすかどうか、注目されます。

 ECBでは、量的緩和の縮小(テーパリング)を求める声が出ているそうですが、ドラギ総裁は「現段階で金融政策スタンスを見直す必要はない」との意向。コンスタンシオ副総裁も同様の立場です。

 米経済指標で注目されるのは、28日の1~3月期国内総生産(GDP)です。「2016年10~12月期の前期比プラス2.1%に対して、市場予想は同1.2%と減速が見込まれており、その結果に市場が反応する可能性があります」(西田さん)。

(オトナンサー編集部)

西田明弘(にしだ・あきひろ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフエコノミスト

1984年日興リサーチセンター入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを経て、三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテジストとして高い評価を得る。2012年9月マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。現在、M2Jのウェブサイトで「市場調査部レポート」「市場調査部エクスプレス」「今月の特集」など多数のレポートを配信するほか、テレビ・雑誌などさまざまなメディアに出演し活躍中。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。

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