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新インフル薬「ゾフルーザ」 「12歳未満への投与慎重に…」学会提言の意味とは?

新型インフル出現時の効果に期待

Q.12歳以上だと問題ないのでしょうか。

竹中さん「先述したように、12歳以上に関しては現状、臨床データが少ないため推奨/非推奨は決められないと学会は判断しています。ゾフルーザは、現状のタミフルなどと作用の仕組みが異なっており、タミフルなどが効かない場合や、新型インフルエンザウイルスが出現した場合の新たな選択肢として効果が期待できます。そのため、現状では慎重に使用を進め、耐性ウイルスを広げないことが重要です」

Q.タミフルなど他の薬では、耐性ウイルスは発生しないのでしょうか。

竹中さん「耐性ウイルスが発生する可能性はありますが、ゾフルーザに比べると検出率は低いです。ただし、今後、ウイルスの遺伝子変異が重なると、耐性ウイルスの出現の可能性が変わってくるかもしれません。ゾフルーザにおいては、まだまだ臨床のデータが少なく、エビデンスで判断できないということが課題です」

Q.ゾフルーザ服用後に耐性ウイルスが発生すると、他の薬を飲んでも効かなくなるのでしょうか。

竹中さん「ゾフルーザに対する耐性ウイルスであるため、基本的には、作用の仕組みが違う他のインフルエンザ治療薬であれば効果は期待できます」

Q.病院や診療所で薬をもらう際、患者側が薬を選ぶことはできるのでしょうか。できる場合、どのように医師に言えばよいのですか。

竹中さん「不安な場合は、医師や薬剤師に相談できます。『こういうニュースを見たのですが…』などと伝えて相談いただければよいと思います。ただし、その人の病態や症状に合った適切な薬を選ぶには、専門家の判断が大切です。メディアなどから入ってくる情報に、過度に不安になっているケースも少なくないため、専門家による正しい意見に耳を傾け、ご判断ください」

(オトナンサー編集部)

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竹中孝行(たけなか・たかゆき)

薬剤師

静岡県出身。外資系製薬会社に勤務後、調剤薬局勤務を経て2012年、バンブー設立。現在は薬局、介護、美容事業などを運営。医療系メディアでコラム監修・執筆を行う。

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