年金支払い、不平等相続…“家族への迷惑”自覚し、32歳ひきこもり男性が復帰するまで
長男が出した結論は?
「お忙しいところ、すみません。ぜひともご報告したいことがあって、お電話しました」
その声は喜びに満ちあふれていました。
「あれからいろいろありましたが、今月、長男が就職することになりました。正規雇用ではないのですが、本人もまずはそこから頑張りたいと言っているので、家族としても一安心です」
母親によると、家族会議を何度か開いてしばらくたった後、長男が「みんなにそこまで心配をかけているのは、さすがに気が引ける。このままじゃいけないことは十分、分かっている。何とかしたい」と言い出したそうです。
就労支援などを受けましたが、途中で通えなくなったこともありました。それでも、家族は長男を受け入れ、責めることはしなかったそうです。その後も一進一退を繰り返しましたが、いろいろな支援者に助けられ、無事就職することができました。
「お金の見通しを話し合い、家族も協力することを伝えたことが、長男が動き出すきっかけの一つになったと思います。相談に乗っていただき、ありがとうございました」
母親は心底うれしそうにしていました。
すべての家族でうまくいくとは限りませんが、「お金の見通しを共有し、家族の理解と協力があれば別の道が開けることもある」「世間の常識や『○○でなければならない』ということにとらわれる必要もない」と改めて思わされました。
(社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー 浜田裕也)

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