年収2300万円医者と離婚、39歳女性が「養育費」の安定的支払いを勝ち取るまで(上)
妻の予想通りに浮気をしていた夫
里美さんの夫は開業医。駅前でクリニックを経営しており、一見、何不自由ない生活を送っているように見えたのですが、里美さんは「実は」と前置きした上で苦しい胸の内を打ち明けたのです。
「さすがに多すぎるでしょ! 本当に仕事なの?」
そんなふうに、里美さんが夫を問い詰めたのがきっかけでした。もともと、夫は国内、国外問わず出張に出かけることが多いのですが、最近は毎週のように泊まりの出張が続いていたので、里美さんも思わず口を出してしまったそう。しかし、「学会だから仕方ないじゃないか! 何も知らないくせに口を出すな!!」と夫に一喝されてしまったのです。
里美さんは当然のごとく、夫の不倫を疑い、学会のスケジュールに合わせて探偵に夫の尾行を頼んでおいたのです。しかし、夫は里美さんの様子に警戒したのか、学会の会場がある最寄り駅の1つ前で下車したので、最寄り駅で待ち構えていた探偵の調査は空振りに。夫が1つ前の駅で女と待ち合わせをし、タクシーでホテルへ向かったのが分かったのは、後になってからです。
「もともと、主人とはうまくいっていませんでした。主人は医師という職業柄、夜も昼もなく働いていたので、父親としての仕事をお願いしたことはなく、ほとんど私一人で子育てをしてきました」
妻子が待っていると家に帰らないといけないから、仕事に集中できないと怒り出すのは日常茶飯事。「仕事がうまくいかないのはお前らのせいだ!」と逆ギレしたり、「お前の気が強すぎるから何も言えなかったんだ!」と、家事や育児を手伝えないのは里美さんのせいだと言わんばかりでした。
それでも、里美さんが夫にたてついたのは、結婚からずっと夫のクリニックでカルテの記入やレセプトの作成、受付や会計などの事務仕事を手伝ってきたから。夫は「つべこべ言わずに医者の妻として俺を支えろ! 愛情はなくてもな!!」と言うばかりで事務仕事にほとんど関知せず、里美さんに任せきりでした。里美さんなしにクリニックは回らないので、里美さんは、自分が最後の一線(離婚)を越えないように夫は折れるだろうと楽観していたのですが…。
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