“マチアプ婚”で幸せつかんだはずの38歳妻、夫の「信じられない行動」にショック…離婚防ぐ10のチェックリスト
事例2:スピード婚の弱点は“選ぶことにまひしていること”
38歳のセイラさん(仮名)は、アプリで今の夫と出会い、1年3カ月で結婚。春に夫が転勤になり、引っ越しと新生活が重なった瞬間に、関係が急降下しました。
その理由の一つが、夫がアプリを消していなかったことです。しかも、新しいアプリまでダウンロードしていました。
夫のスマホを見たセイラさんが問いただすと、夫から「見るだけでもおもしろいじゃん」と返答があり、「いつでも乗り換えられるってこと?」と感じたといいます。ここで信頼関係が薄れました。その後、お互いにけんかが絶えません。
アプリ婚は“選択肢の多さ”が背景にあります。心理学では、選択肢が増えるほど満足度が下がる局面、いわゆる選択過多があるといわれています。これは「ダメなら次ね」という安易な感覚です。
実際、私の周りの未婚女性たちを眺めていると、一緒にお茶や食事会をしていても常にスマホに目をやり、「あ、今、ここの近くに条件いい人がいる!このあと、会いますね。イケてなかったら即帰るんで」「このAさんとBさん、どっちがいいと思いますか? 職種で決めるかビジュアルで決めるか、究極の悩みですよねー」とあっけらかんと言いながら、シュッシュとスクロールしています。
無限の登録者を見比べて、直感と指1本で結婚相手を決めるという“選べる世界”にまひしたまま結婚すると「“選ばれ続ける安心”を求めて不安になるのでは?」と想像してしまいます。
長続きする&しないアプリ婚の分岐点
私の現場での分かれ道は、はっきりしています。
■長続きする人
条件より先に「すり合わせの習慣」を作る。家計や家事、子どもをつくるか、親族付き合いなどを事前に徹底話し合う。
■長続きしない人
プロフィールの一致を「相性の保証」と誤解し、生活の検証を行わない。
ちなみに日本の研究でも、オンラインでパートナーを選択すると、より平等な夫婦関係の成立に関連する可能性が議論されています。ただし、あくまで“傾向”であり個人差は大きいのが現実です。
私はこれを「アプリ婚は、うまく使えば“対等の結婚生活”がしやすい。しかし、信頼が揺らぐと“自由のしわ寄せ”が出る」と解釈しています。
最後に、アプリ婚をする際のチェックリストを紹介します。AとBとでそれぞれ5項目ずつあり、Aで当てはまる項目が多いほど、関係がこじれにくいでしょう。一方、Bで当てはまる項目が多いと、春に夫婦げんかが勃発する可能性があります。
■チェックリスト:「アプリ婚・新婚生活」自己点検(10項目)
【A:長続き側(できているほど強い)】
(1)月1回、家計、予定、家事の“作戦会議”がある
(2)家事は「手伝う感覚」ではなく“担当”で引き受ける
(3)けんか後の仲直り手順(謝り方、冷却時間)が決まっている
(4)友人や家族など、関係を支える“外部の相談先”がある
(5)アプリやSNSの扱い(削除、再登録、異性との距離感)が合意済み
【B:危険信号(当てはまるほど春に爆発しやすい)】
(6)「お金の話は気まずい」で避けている
(7)忙しい時期ほど、家事、育児、性生活が“察してほしい”になりがち
(8)不満をためて、限界で爆発する(小まめに話し合いできない)
(9)相手のスマホが“聖域”(スマホで何をやっているのか分からない)
(10)「アプリで出会ったから不安」の思いが強すぎて相手を監視、束縛する
アプリ婚を長持ちさせる秘訣は、ロマンだけではなく、共同生活と信頼の仕組みを作り出すことだと言えます。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)











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