実は多い「お父さんみたいな人と結婚したい」女性たち “父親似の夫”を選んだ女性に起きた《心が限界を感じた》出来事
“父親似”夫の娘への態度を見て、急に爆発した感情
健太さん(45歳、仮名)と、妻の綾乃さん(40歳、仮名)。健太さんが、綾乃さんの父親が経営する会社で働いていたことが縁で結婚し、現在、高校生の娘と小学生の息子がいます。
健太さんは、厳しいけれども頼りがいのある綾乃さんの父親と雰囲気が驚くほど似ていました。経営者気質です。
健太さんは一家の大黒柱として経済的な決定権を握り、常に家族をリードしていました。綾乃さんは常に夫を立て、外では常に「主人が決めてくれたので」と笑顔で話します。しかし、子どもの進路に関する意見の対立がきっかけで、綾乃さんの本音が浮かび上がりました。ずっと抑圧され続けていた心が限界を感じたのです。綾乃さんは大声で反論したそうです。
綾乃さんにお話を聞いてみました。
「娘が美術大学への進学を希望していると言うと、夫は『そんな不安定な道は許さない』と一蹴し、私の父と同じように、娘の将来を自分のレールに乗せようとしました」と言います。
夫が、自分や子どもたちの意思を無視して「これが最適だ」と決めつける態度に、自身の父親像が重なりました。
もともと、束縛の強い父から逃れたいという潜在的な願望がありながらも、「父親の言うことに間違いはない」「私は未熟だから決定してはいけない」と、父の意見をよりどころとしていた綾乃さん。無意識のうちに、父と同じタイプの男性を選んでしまったのです。
健太さんの庇護(ひご)の下にいれば安心だと思い込もうとしていました。しかし、支配的な決めつけが娘に向けられたとき、抑圧されていた感情が爆発したのです。そして、結婚後初めての大きな夫婦げんかになりました。
父親似のパートナーを選ぶ女性は、「自分が通ってきた道を敷いてくれたタイプなので安心感がある」と思うのでしょう。でも時に、隠れていたネガティブ感情が浮かび上がると「こんなはずじゃなかった」感にさいなまれることもあります。
父親がギャンブル、酒好きのダメンズだったので、こうじゃない男性を探していたのに真逆の男性が見つからず、結局、酒好きダメンズと結婚した……という女性の声も少なからず聞きます。父親似の彼氏だろうが、違うタイプだろうが、それは彼(パートナー)には関係ないことです。逆に「僕のお母さんそっくりだから君が好き」と言われたら、ゾッとしますよね。
父親と比較せず、彼自身を「見つめる」「いたわる」「愛を注ぐ」に専念すれば、幸せ循環が回るはずです。つまり、父親似の彼だろうが、何だろうがいいじゃないか、ということです。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)







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