「義実家に行きたくない」のは妻だけではない…帰省が負担で離婚を切り出した39歳夫が人知れず抱えていた《本音》
「みんな仲良し実家だから」といって夫が良い時間を過ごせるとは限らない
結奈さん(38歳、仮名)は4人姉弟の3番目。姉と兄、弟がいます。兄は結婚していて、姉と弟は未婚。お正月には必ず家族で集まり、周囲の従兄弟(いとこ)たちの家へ新年のあいさつ回りに出かけます。
一方、夫の新太さん(39歳、仮名)は一人っ子。お盆、お正月に親戚で集まるようなことは未経験。初めてのお正月のときから及び腰でした。2年目に「お正月は自分も実家で過ごすから、結奈さんは1人で帰省すればいい。その方がゆっくり過ごせるでしょう」と発言したところ、結奈さんが激怒。
「うちの家族が嫌いなの? お正月とお盆は家族で集まる決まりがあるの。一緒に来てよ」と無理やり新太さんを同行。もちろん、別の日程で夫の実家にも遊びに行きますが、結奈さんにとっては、夫の実家は全然苦ではありません。
結奈さんの家族は大らかで、新太さんに何かを強制したり、小言を言ったりするようなことは一切ありません。お酒が大好きで、みんなで大いに飲んで食べて盛り上がる宴会好き系。しかし新太さんはお酒が飲めず、カラオケも苦手なので負担です。
結奈さんはそこがまったく理解できず、夫の負担をくみ取ろうとしませんでした。3年目には新太さんが「具合が悪いから君の実家にはいけない」と断固拒否。結局、1人で帰ることに。
結奈さんは夫の体調を心配して、予定より早く帰宅しました。すると、そこには寝転がりながらお菓子を食べてゲームをしている夫の姿が。再び結奈さんの怒りが爆発します。
しかし、今度は夫も激怒。「君の家族が悪いわけではないけど、僕の気持ちを考えないその態度が許せない。僕がどれだけ負担に思っていたと思うんだ。もう一緒にいたくないから離婚したい」とエスカレートします。そんな負担になっていたのかと初めて気付いた結奈さんは反省して謝り、「離婚したくないし、ただ家族と夏休みを過ごしたかっただけ」と伝えました。
その後、お正月はお互いの実家にあいさつだけして、それぞれの実家で過ごすようにしました。お盆は「自由行動」というルールも設定。いったん離婚話は取り下げられました。
夫も妻も、それぞれの家族のもとで育っています。習慣が違うお互いの義実家で嫌な思いをすることはあるものです。「相手のことを愛しているなら、その家族も愛せ」と、都合よくいくものではありません。そこを踏まえ、帰省に向き合ってください。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)







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