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夏に発熱…「風邪なのか熱中症なのか分からない」 薬剤師に聞いて分かった「風邪薬」飲んではいけない“症状”

熱中症のときに風邪薬を飲んでしまった場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。薬剤師に聞きました。

夏に発熱したときに市販の風邪薬を飲んでもいいの?
夏に発熱したときに市販の風邪薬を飲んでもいいの?

 気温が高い夏は熱中症に注意が必要です。熱中症になった場合も発熱の症状が出ることがあるため、暑い時期に熱が出た場合、風邪なのか、熱中症なのかを判別するのは難しいでしょう。SNS上では「風邪なのか熱中症なのか分からない」「熱中症のときは風邪薬を飲まない方がいいみたい」などの声が上がっています。

 もし熱中症が原因で発熱したにもかかわらず、風邪だと勘違いして市販の風邪薬を飲んでしまった場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。市販の風邪薬の効果や、夏に発熱した際にすぐに風邪薬を飲んでもよいのかなどについて、薬剤師の真部眞澄さんに聞きました。

熱中症のときに風邪薬を飲むと体調悪化の恐れ

Q.そもそも、市販の風邪薬にはどのような効果があるのでしょうか。

真部さん「よく販売されている風邪薬は熱や頭痛、喉の痛みを取るアセトアミノフェンなどが含まれた解熱鎮痛剤や、鼻水やくしゃみを緩和するヒスタミン薬、せきを鎮める鎮咳薬、たんを取る去痰剤です。また、一部の薬には頭痛の痛み止めの効果を助けたり、眠気を防止したりする無水カフェインが含まれています。これらの症状がいくつかある人は、市販の風邪薬を飲めば効果があるでしょう。症状がどれか1つであれば、その症状に特化した薬を飲むのが望ましいです」

Q.熱中症になると発熱の症状が出ることがあるという話を聞きます。もし熱中症のときに風邪薬を飲んだ場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。熱中症が原因で発熱の症状が出たときに風邪薬を飲むメリット、デメリットも含めて教えてください。

真部さん「風邪薬を飲んで症状が若干緩和されてしまうと、治ったと思って症状を放置してしまい、本来すべき対処が遅れて、熱中症が重症化していることに気が付きにくくなるというリスクがあります。風邪による発熱は、体温を上げて免疫を活性化させ、ウイルスへの攻撃力を高めながら戦っていることによって生じるものです。

一方で熱中症による発熱は、外の気温が高い影響で、脳や内臓といった体の深部体温が上がって熱が出るため、原因が全く異なります。そのため、解熱剤などの風邪薬は熱中症の熱にはほぼ効果がありません。熱中症のときに風邪薬を飲むメリットはなく、デメリットの方が多いです。

熱中症の脱水している状態で風邪薬を飲むと胃への刺激になり、吐き気などを誘発して体調がさらに悪化する可能性があります。さらに、一部の風邪薬の成分には利尿作用があり、脱水症状をより悪化させるため、大変危険です。解熱のためだけに風邪薬を飲むのは、副作用のリスクを高めるので望ましくありません。

熱中症かもしれない症状が見受けられた場合は、風邪薬を飲んで済ませるのではなく、脱水症状の対処をするのが先決となります。体温調節の異常を改善しないと脱水症状になってしまうため、涼しい場所に行って体を冷やしながら、水分とミネラルを補給することが重要です」

Q.もし夏に発熱の症状が出た場合、すぐに風邪薬を飲んでもよいのでしょうか。風邪薬を飲んでもよい状況、飲むのを避けた方がよい状況について教えてください。

真部さん「涼しい室内にいて、せきや喉の痛み、鼻水、寒気といった風邪の典型的な症状が出ている場合は、風邪薬を飲んでも問題ありません。また、食事や水分補給がしっかりとできており、脱水の兆候がなく、薬を飲んでも体に負担がかからない状態であれば風邪薬を飲んでも良いでしょう。

一方で、『炎天下での活動後に熱が出た』『汗が大量に出ているか全く出ていない』『頭がぼーっとする』『めまいや吐き気がある』といった症状があるときには、風邪薬を飲むのを避けてください。また『水分がうまく取れない』『意識がもうろうとする』といった症状があるときも、熱中症を強く疑っていただけたらと思います。突然、熱中症を発症することもあるので、経口補水液を最低でも1本は常備しておくとよいでしょう」

(オトナンサー編集部)

【要注意】「えっ…!」 これが「風邪薬」を飲んではいけない“症状”です

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真部眞澄(まなべ・ますみ)

薬剤師

東京薬科大学卒業後、日商岩井(現・双日)を経て、現在は現役薬剤師として 25 年
目、調剤薬局の最前線に立ち続けている。日々多くの患者に接する中で、5 年、10 年
と経つうちに薬の量が倍増していく現状を目の当たりにし、「初期に踏み込んだ対策
を伝えていれば」との強い後悔から、現在は「お薬だけに依存させない薬剤師」として
活動。40 代以降の世代を中心に、薬に頼りすぎない改善策を男女問わずアドバイス
している。また、心身の相関性を重視し、医療・心理・統計学的鑑定を用いたカウンセ
リングも実施。多角的な視点で健康寿命を延ばすための情報発信を続けている。

HP:https://m-inflore.com/

youtube.com/@まなママチャンネル カウンセリング:https://renfortune-bruk2bqw.manus.space/

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