災害が続き…被災者以外の「共感疲労」が話題に その症状やケアは? 精神科医に聞く
共感疲労は、どうケアすればよい?
Q.共感疲労のケア方法はどのようなものですか。
宮島さん「『書き出す』ことを意識して行ってください。自分の素晴らしいところ、相手の素晴らしいところをはじめ、心に引っかかる出来事や良かった点、感謝していることを書き出してみましょう。また、自分の好きなことをする時間、考える時間を大切にしながら、家族やペットとの時間を過ごすことも大切です」
Q.共感疲労をできるだけためないようにするために、日頃から意識するべきことは。
宮島さん「最も効果的なのは、当院でも取り入れているメソッド『満月の法則』を実践することです。月が三日月に見える時、太陽がそのように当たっているだけで、本当の姿は常に“まんまる”の満月です。人間も同様に、相手のトラウマや悩み、苦しみの状態を三日月とし、その人の実体(本当の姿)を満月として接することで、そのままの自分を受け入れようと考えます。
常に、患者さんや相手を“まんまる”という前提で接してサポートすることで、相手の心の問題(トラウマなど)が解消されていき、同時に自分の心の問題も解消され、共感疲労を受けることなく、サポートも、生きること自体も喜びになっていくでしょう」
(ライフスタイルチーム)
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