何から始めたらいい? 悩める個人型DC初心者は「インデックス」を狙え
2017年1月から現役世代のほぼ全員が利用できるようになる個人型確定拠出年金。今回は個人型DCの初心者にその基本的な運用方針を紹介します。

2017年1月から主婦や公務員、勤務先に企業年金がある会社員の計約2600万人が新たに加入対象になり、現役世代のほぼ全員が利用できるようになる個人型確定拠出年金(個人型DC)。
前回はその実務上の注意点についてファイナンシャルプランナー(FP)の加藤圭祐さんに話を聞きましたが、今回はさらに踏み込んで個人型DCの「運用方針」を考えます。
「インデックス」「アクティブ」の違い理解を
個人型DCの運用先は「定期預金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産投資信託(REIT)」などで、利用者は自分の方針に合った商品を組み合わせて運用していきます。
しかし、初心者が金融機関の分厚い資料に目を通しても、難解な横文字が並ぶ商品群を前に困惑してしまうはず。
そこで加藤さんは「インデックス」「アクティブ」という2つの単語の違いを理解することをお薦めしています。
信託報酬が安いインデックス、高いアクティブ
加藤さんによると、株式や債券には「国内」「外国」の区別とは別に「インデックス」「アクティブ」の2種類があるそう。
インデックスは商品名に「インデックス」「225」などの単語が含まれることが多く、アクティブは自由に名前が付けられていることが多いといいます。
インデックスが日経平均株価などの経済指標に基づいて投資判断をするファンドであるのに対し、アクティブはそれぞれの方針に沿って株や債券を売買するファンドである、という違いがあります。
信託報酬については、インデックスが安く(年0.2%程度)、アクティブは高い(1.0~2.0%程度)のが特徴です。
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