コーラまで登場 「透明飲料」で歯が汚れないのは本当? 目立たないだけ? 歯科医に聞く
色素沈着・虫歯・口臭の予防方法
Q.口腔内の健康維持という観点から、控えた方がよい飲み物や注意すべき飲み方などはありますか。
池浦さん「清涼飲料水は種類によって原材料や成分が異なりますが、主に水・糖類・果汁・香料・酸味料・着色料・炭酸ガス・ミネラル・ビタミンなどで作られています。そのため、口腔内の健康という観点からは、ミネラルウオーター類を除く全ての清涼飲料水が齲蝕(虫歯)や口臭などの間接的要因となり得ると考えられます。
しかしながら、日常生活ではこれらの飲料水だけを飲み続けることや、長時間口腔内にとどめている状況は考えにくいため、個々人の口腔内環境や全身状態、生活習慣などと合わせて考える必要があるでしょう。
なお、独立行政法人国民生活センターでは、清涼飲料水の表示や品質をテストし、購入時や使用時の留意点についての情報提供を行っており、これが一つの参考となります。2015年12月22日に公表された石川県・福井県との共同比較テストでは、消費者へのアドバイスとして以下の飲用時の留意点を提示しています」
・糖類を多く含む銘柄もあるため、飲む量に注意する。なお、糖類の摂取量は、栄養成分表示の炭水化物の表示値が目安となる。
・「ミネラル配合」などの記載があっても、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル含有量は「食事摂取基準」と照らし合わせてみても十分とは言えず、清涼飲料水だけではミネラルの摂取は困難。あくまで補助的に利用すること。
Q.飲み物による色素沈着、虫歯、口臭を予防するために、気を付けるべきことを教えてください。
池浦さん「抗菌作用や潤滑保護作用のある『唾液』によって、口腔内の状態は一定に保たれる仕組みとなっています。そのため、清涼飲料水そのものが口腔の健康を直接害することはありませんが、唾液の量や質の低下、汚れが残りやすい歯の形態や修復物が存在する口腔内では、間接的要因として口腔の健康に関わる可能性が考えられます。
しかし、これは飲み物に限らず全ての食物に共通して当てはまることなので、日々の適切な口腔ケアが最も重要と言えます。
飲み物による色素沈着、虫歯、口臭を予防するためには、適切な口腔清掃器具を正しく使用し、汚れをしっかり落とす口腔ケアが必要です。着色や汚れが付きやすい、歯の表面構造や部位、歯の修復物や入れ歯などの人工物、また歯科疾患の要因となりうる全身疾患や口腔環境を知ることが予防の第一歩となります(※3)」
(ライフスタイルチーム)
【参考文献】
1.THE JOURNAL OF DENTAL HYGIENE,2006,Vol.26 No.2,p138-150
2.スタンダード・口腔生化学,2005,第1版第2刷,p202-233
3.山田季恵他,各種歯磨剤を使用したブラッシングが外来性色素沈着による歯面の色調変化に及ぼす影響-歯科用色素計による評価-,口腔衛生会誌 J Dent Hlth,66,2016,p328-337

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