【婚活】「怪文書を送って真実を暴いてやろうか」 婚活パーティーで出会った相手は既婚者だった…37歳女性の“復讐”
「いい人が現れたら結婚を」と思いながらも時間だけが過ぎていく…そんな男女が婚活を決意したきっかけは何だったのでしょうか。結婚相談所を運営する筆者が知る実話です。

「いい人がいたら結婚したい」と思いつつも、いい人は現れず、そのタイミングがないままに年を重ねてしまった――。そんな人たちが、「婚活をしよう」と気持ちを切り替えるきっかけがあります。そのきっかけとは、何だったのか? 結婚相談所を運営する筆者のところへ入会面談にやってきた人たちの実話をご紹介します。
結婚する気のない年下の彼氏と別れて
みさきさん(41歳、仮名)は、取引先の8つ年下のじゅんさん(33歳、仮名)と付き合って1年がたちました。きっかけは、じゅんさんから何度か食事に誘われるようになったこと。そこから自然と男女の関係になって、付き合うようになったのです。
「いつかは結婚したいな」と、みさきさんは思っていました。しかし、じゅんさんが8つも年下だったので、自分からはなかなか言い出すことができずにいました。
そんなとき、みさきさんに循環器系の病気が見つかり、入院して手術をすることになりました。これまで病気らしい病気をしたことがなく、健康にだけは自信があったみさきさんはとても心細くなりました。
じゅんさんに病気のことを伝えたところ、「大丈夫だよ。手術すればよくなるから」と言ってくれました。ただ、その口調があまりにさらりとしていて、どこか他人事のようだと感じてしまいました。
手術当日の朝、じゅんさんにLINEをすると「頑張ってね」。終えて夕方に、「無事終わったよ」とLINEすると「よかったね」。こちらも、何とも味気ない返信でした。
一方、家族は入院した日も手術の日も、母親が病院に付き添ってくれました。手術を終えた夜は、父親や姉が見舞いにやってきました。そして、みんなが優しい言葉をかけてくれました。味気ないLINEの文章に比べて、そばに寄り添ってくれる家族の温かさを感じました。
入院は1週間でしたが、母親が毎日のようにやってきては、洗濯物を持ち帰り、新しい下着やパジャマなどを持ってきてくれました。
入院したのは4人部屋で、うち2人は年配の女性、1人は同世代の女性でしたが、皆さんが既婚者。同世代の女性には、幼稚園児くらいの子どもがいて、毎日のように夫が子どもを連れて見舞いに来ていました。
そんな中で、じゅんさんは、一度も見舞いに来ることはありませんでした。
みさきさんは入会面談のとき、私に言いました。
「この入院が、彼と別れるきっかけになりました」
退院して、みさきさんはじゅんさんに「私と将来、結婚する気持ちはある?」と単刀直入に聞いたところ、「まだ結婚は考えられない」と言われたのです。
「入院していたとき、老いた母親に身の回りの世話をしてもらっている自分が情けなかった。同室だった同世代の彼女には、見舞いに来る家族がいる。そこに何だか敗北感も覚えました。『結婚できない』と言っている男性とダラダラ付き合っているなら、私と結婚をしてくれる男性を探そうと思いました」
「年齢的にも今、結婚をしたら、最後のチャンスに子どもも授かれるかもしれない」と、みさきさんの本気の婚活が始まりました。
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