【マーケット展望】日銀の「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」とは 今後も緩和期待が日経平均を下支え?
9月21日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発、前日比315円47銭高の1万6807円62銭で取引を終えました。今後の展開はどうでしょうか。

9月21日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発、前日比315円47銭高の1万6807円62銭で取引を終えました。
今後の展開はどうでしょうか。
マネースクウェア・ジャパンの八代和也アナリストによると、日銀がこの日、発表した「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)」と「オーバーシュート型コミットメント」の2つが柱といいます。
具体的には、0.1%のマイナス金利を維持するとともに、10年物国債の金利が0%程度で推移するように長期国債を買い入れるというもの。また生鮮食品を除く消費者物価指数の前年比上昇率(実績値)が、物価上昇率目標である2%を安定的に超えるまでマネタリーベースの拡大方針を継続するものです。
八代さんは「日銀は資産買い入れ拡大とともにマネタリーベース拡大の加速もあり得るとしており、将来的な追加緩和の可能性を残した格好。今後も追加緩和期待が日経平均を下支えしそうです」と話します。
日本時間22日午前3時には米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を発表しその後、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が会見予定です。
八代さんは「その内容次第では米株式市場や外国為替市場が大きく動く可能性も。その場合、23日の日経平均に影響を与えるかもしれません」と分析しています。
(オトナンサー編集部)
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