「糖尿病予備軍」ってつまり、どんな人のこと? 糖尿病歴30年の専門医が警告する「放置」の危険性
「糖尿病予備軍」を“脱する”ことはできる?
では、実際のところ、「糖尿病予備軍」を“脱する”ことは可能なのか――。結論からいうと「可能」です。まずは「そもそも、なぜ血糖値が上がってくるのか」についてお伝えします。
血糖値を下げる唯一のホルモンである「インスリン」を分泌するのは、膵臓(すいぞう)です。過食や運動不足、肥満などによる血糖値の上昇を抑えるために、膵臓が頑張ってインスリンを分泌しています。この頑張りが長く続くことで、膵臓は疲弊し、インスリンをタイミングよく分泌できなくなって、食後の血糖値が上昇し始めます。この段階が、境界型糖尿病に近い状態です。
これがさらに続くと、インスリンの分泌量が減ってきて、食前の血糖値も上がってきます。これを糖尿病の段階と考えてください。
つまり、境界型糖尿病の段階で、既に膵臓の機能はかなり落ちています。もちろん、食事の量や種類に注意し、適度な運動を頑張って適正体重をキープする努力を続ければ、膵臓の負担は減るので血糖値は下がりやすくなり、境界型糖尿病から脱することも可能です。
ただし、膵臓が弱っている事実は変わらないので、例えば「暴飲暴食を繰り返して体重が増加する」などすれば、容易に境界型糖尿病の段階へ、場合によっては糖尿病の段階へと一気に進みます。
境界型糖尿病を脱する、そして糖尿病への進展を抑えるためには、まず「体重を減らすこと」、そして「それを維持する生活習慣を続けること」が大切なのです。
(オトナンサー編集部)












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