【8月1日のマーケット】日経平均続伸1万6635円、日銀追加緩和や円高一服で
8月1日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。前週末比66円50銭高の1万6635円77銭で取引を終えました。

週明け8月1日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。前週末比66円50銭高の1万6635円77銭で取引を終えました。
マネースクウェア・ジャパンの八代和也アナリストによると、外国為替市場でドル/円が1ドル=102円台と、円高・ドル安が進んだことが日経平均の下押し圧力に。下げ幅は一時、7月29日終値比250円に達したといいます。
ただ、その後は上昇に転じプラス圏へ。日銀が先週の金融政策決定会合で、上場投資信託(ETF)買い増しを決定したことや、円高・ドル安の一服が下支え材料になったそうです。
東証1部33業種中、銀行、情報・通信など8業種が上昇、一方、証券、空運など25業種は下落しました。個別銘柄では、トクヤマ、りそなホールディングス(HD)が買われ、日本電気、住友化学は売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前週末比0.91ポイント安の1321.83。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=102円50銭台で推移しています。
重要イベント控え日経平均「ドル/円の影響受けやすい」
八代さんは、日銀会合後の市場の関心について、4日のイングランド銀行(BOE、中銀)金融政策発表や、5日の米7月雇用統計発表を指摘。「週後半の重要経済イベントを前に、日経平均はドル/円の影響を受けやすい地合いになりそう」と話します。
そのドル/円を巡っては、米国の4~6月期国内総生産(GDP)速報値が前期比でプラス1.2%(年率換算)と、市場予想のプラス2.5%を大きく下回ったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ観測が後退。八代さんは「ドル/円には下落圧力が加わりやすく、実際に下落すれば、日経平均は上値が重い展開になる可能性も」と分析しています。
(オトナンサー編集部)
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